汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

赤い月の輪郭

2014年12月11日 | 奇想の詩
光に包まれた 孤独
眠って居た 月が
おぼつかない 陰影を照らす

虚空を見つめ 河の流れに 身を浸す
全てを失い 緩やかな時は 涙の雨を降らせ
潰えた街並みが 語り掛けて来る
写真のように 佇む 少女の悲しみを

今にも この世界から消えそうな
おびただしい命の 声を 拾う 鐘の音
葬り去られた 身体に遺る血液が ざわめき
赤い月の輪郭に 夢幻の炎火が鼓動する

燃え尽きた身体が 散って行く
枯れた花のように 螺旋を描きながら
やがて闇の奥深くを 遊泳し
その瞳に映る 火の粉の舞う街並みは
燃える屍と 赤い闇に 彩られる
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終わりの無い宴

2014年12月07日 | 妖艶の詩
揺れる時計の針
月光の滲む夜の宴
舞う枯れ葉のように 乱れる 人々の影

酌み交わされる 酒に
酔い痴れるがまま 我を忘れ
喧騒の鳴る 幻夢へと 堕ちて行く

色めく眼差しに 捕らえられた 心
深い海を漂うような 情動の中
動揺する瞳に ちらつく 薔薇の残骸は
焔に照らされて 赤く色付く 底無しの身体

交わされる杯の リズムに惑わされ
ぼやける思考回路
酔いが回り 人の影さえも 見え無くなり
陶酔した瞳に 悪魔が微笑む
融解して行く 現実の中で
僅かに分別の遺る この手に 刺さる薔薇の棘

重ね合う視線 昂なる鼓動
酌み交わす酒に 酔い痴れ 溺れる
今宵の宴は 終わることの無い 幻
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溶けて行く鼓動

2014年12月07日 | 奇想の詩
朧な意識 止めどなく 流れる
浮遊して行く 身体が 漂う波に乗り
水の中を 呼吸する光に 照らされ

泳ぎ疲れた 眼差し
深く揺れる 底を見つめて 沈む
水面は 遠く 閉じて行きながら
魚の群れに 時の流れを任せて
バランスを失くして行くだけ

そっと手を伸ばし 揺れる光の中へ
淡く暗い場所へ 溶けて行く 鼓動
舞い上がる 気泡のように
この手が 力尽きるまで
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虚ろな波に 揺られて

2014年12月06日 | 奇想の詩
虚ろな波に 揺られて
気泡の 淡く滲む 穏やかな感情
沢山の想いの 出処を捜して

降り立つ
この海原の 幻想な景色の
無為な言葉も また 振り出しに戻る
奥地へと その内部の 安楽でさえも
虚ろな波に 揺られて

気泡の 淡く滲む 穏やかな感情
沢山の想いの 出処を捜して

降り立つ
この海原の 幻想な景色の
無為な言葉も また 振り出しに戻る
奥地へと その内部の 安楽でさえも
一人では まだ 感じられないから

ただ静寂を せめぎ合い
苦しい胸が 呼吸を求めて 手を伸ばした

明かりの無いこの場所で
いつまでも 浸って居たい
移ろい行く潮の流動に導かれた
まだ 明ける事を知らないままの 海の中で
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