汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 湿潤詩

2012年02月06日 | 初期中期の詩
透明な瓶の中 アリがもがいて苦しむ
越えられない 言葉と言葉
あなたは 私を見つめて 何かを呟く

身体の線に沿って 指を這わせる
冷たい氷 私を離さない 空虚な視線

剥き出しの肌に 紅い血が滴る
唇から 漏れる吐息
私の耳元に 流れる あなたの涙

ほとばしる水滴
脈打つ波紋は 彼方を行く
あなたは私の首を きつく締める
口元から 流れる唾液
甘い苦痛の中で 微笑む私

逃げ道を求めて 意識は彷徨う
あなたの腕の中で 息は浅く
恍惚と闇の狭間で 泳ぐ金魚のように
のた打ち回る

奇妙な響き ガラスのような透明さ
ここから出たい あなたの唇から
涙が溢れ 身体は溺れる
あなたの声に 微睡む視界が 泣いている
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みやすけの詩 湿潤詩

2012年02月05日 | 初期中期の詩
薄い氷の上で 身体はもつれる
ひび割れたガラス 蒼く潤う心臓の鼓動

あなたは小さく唇を開け 微笑みかけた 
私は 縛られた身体を 動かさないまま
あなたを見つめる 

赤い花が燃える 水の中で眠る熱帯魚
両手を抱えて 泣いている あなたはだれ?

雨に濡れた身体 Tシャツから透ける乳首
私を見下ろす視線 体の線に沿って 流れる水

私は動けないまま 熱くなる身体を見つめる
焔に包まれた棺が 私を待っている

這う舌先に 眼球が蠢く
無数の蛆のように ざわめく雨音
私の耳元で あなたの声に変わる

透き通る空気 生暖かい流れ 
雨音のように 近づく唇 
私の心の中まで 奪われた熱
もがく身体 出口を求めて 彷徨う吐息

あなたは嗤った 愛をすする口元に 滴る鮮血
薔薇の花のように 美しい愛を奏でる
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