雨脚の強くなる 夜の喧噪に 一人
やり場の無い 哀しみ 胸の内にこだまする
感情を押し込めたまま あなたの素肌に 温もりを
さざれ行く愛の まどろみを 瞳に映す
あなたのその表情に 涙が溢れ 雨粒と重なる
冷たい身体を抱き合う 時は凪がれ 愛を確かめ合う度に
雨粒のさめざめと 夜闇のとばりに 一つ
すれ違い 二人 まだ見ぬ 彼方にある景色へと
嘘と知りながら また あなたの素肌に 優しさを
冷め行く愛に 終わりを知り 瞳を伏せる
あなたのその表情に 愛は薄れ 雨粒に消える
冷たい身体を求める事も 時は拒む 愛を確かめ合う度に
それででも 視線の向こうには
雨に濡れた 景色が霞むだけ
冷たい雨に 身体を冷やすように