汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

詩 ものがたり

2021年02月27日 | このブログについて

ひらひら 流れる

静寂のなか

またひとつ 取り残される


零れ落ちる

想いが融けて

この胸に刺さるのは...


いつ?


壊れる

幾つもの物語が

こうして拾われるのは

いつも


ひらひらり

記憶のなかで

またひとり 消えて行く


溢れ滴る

この願いが裂けて

心臓を抉るのは?


いつ?


壊れる

幾つもの物語

こうして捌かれるのは

どうして?


ひらひらと

想いが滴り 流れる

熔けた胸の裡


零れ落ちる

静寂のなかを


またひとり 壊れて行く


血に飢えた

その唇が満たされるのは

いつ...?



抉る えぐる

捌く さばく

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さらう

2021年02月27日 | このブログについて

消えていく

潰えた言葉が 右往左往に

ゆらゆられ

砂漠のなかを


消えていく

夢見た記憶が 追憶の炎に

ゆらゆられて

孤独の海を


拐われて

何処へ? 

無秩序がこだまする

鼓動が反射して


誘われて

どうして?

行き交う火粉 静寂の波が

鼓動に沁み入り


見失う


攫われて

流れ着いたのは

孤独の海


見失い


やがてこの命は

消えて行く

潰えた言葉たちが

右往左往に


拐う さらう

攫う さらう



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はじめに ~言葉と次元の力学系へ~

2016年01月16日 | このブログについて

ただの文字が、意味を与えられた瞬間、紡がれし世界は胎動を始める 。

そのような言葉の発生を、あなたが持っておられる感受性で、どうか感じ取って欲しい。

そう、決して「理解」で、その生命の萌芽を摘んでしまわないように。

この作品に触れる事とは、あなたの感受性と、この紡がれし言葉とが感応する体験です。

あなたがこの作品と触れ合う事で得られるものは、まさしく言葉の世界と共鳴する歓びなのです。

しかし、ここに表現された世界に宿る言霊は、決して理解するものではない。

それは、言葉とあなたが「共鳴し合う」という事です。

そしてそのような現象は、表現されし生命の輝きを、より美しく彩るでしょう。

みやすけが描く言葉に、あなたの感受性が重なる時、

ここに想い描いた情景は、この既成の表現に収まらず、

さらにどこまでも、遥かにその次元を超えて行くものです。

言葉の感受性、それは空間や次元さえも超越して行く、不思議な力です。

しかし、このふれあいの最中に溢れ出す感情は、決して、具体的な形に出来なくても良い。

みやすけの言葉と、あなたの感受性とが呼応する、

ただその事実こそが、無数の出逢いを、そして世界を育んで行くのだと思っています。                    

                                                                                      筆者 みやすけ

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