汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの唄 夢

2011年05月30日 | 初期中期の詩
あなたの声が聴きたい
ささやかでもいいから 眼に映る孤独を教えて

通じ合う言葉が無い 幾つ夜を超えれば
愛は満たされるの 伝わらない想い

咲き誇る花は 対を求めて あなたに寄り添う
堕ちて行く花びらは 宛てもない手紙のように

あなたが擦れ違いざまに
僕に微笑みかけて ナイフを腹元に当てた

通じ合う事もない 寂れた廃墟の風
愛は理解しない 愛は心を喰らう

夜の華やかな 幻想を見て あなたは死を選ぶ
はち切れる身体が あなたの血と混ざり合う
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みやすけの詩 ポエジー

2011年05月29日 | 初期中期の詩
寂しさが凍った大地に温かな河を造る
その河川敷に居る少女が 雪の下に疼(うず)く命を拾い上げる
私達が感知できないモノはここにある
その少女の持っている罪の意味が
あなたには解るか

生命に広く渡っている哀切(あいせつ)な時間の流れは
全てを包摂(ほうせつ)するには まだ足りなくて
きっとこの悠久が 絶え間ない流れを創り出すのだろう
汚れの無い世界を 暁の太陽が 
まだ温かな夢を見る花を照らすように
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みやすけの詩

2011年05月29日 | 初期中期の詩
まるで冬の時節が過ぎ行くように
あなたは私から遠ざかろうとする
渇望した心は 決して満たされはしないのに
この両手が あなたを求めて止まない

あの頃の自分は 障りのない言葉ばかり追いかけていた
砂漠にはおびただしい宝石が死者を待っている
そしてあなたもその内の劣者に列するようになる

いたいけなあなたが 私を今でも虜にする
夢は飾られる事を好まない
彼はいつでもあなたの命を狙っているから
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みやすけの詩 花

2011年05月28日 | 初期中期の詩
花があなたの命を奪い
その血が大地に流されるのなら
赤いダイヤは 益々その輝きを増し
空の果てに浮かぶ 島の形を露わにさせる

下膨れた腹には 赤子が息絶えていた
その死臭は 女の恥部から湧き上がり
男の嗅覚を惑わす

男の視界には 訪れた終焉の寂しさが
藍色の空を映し出す
その光景に胸を打たれた女が
男の胸の中で泣き始める

そして世界は閉塞していく
この世界が無常を悟るその時まで
女は新たな命を 腹に納めている
腹の上には 男の力強い意志が置かれている
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みやすけの唄 儚い

2011年05月27日 | 歌詞
歯止めの効かない愛が
止めどない憂鬱が この空を覆う

理由なき怒号に怯えている仔犬みたいに
私はただ怯えていたの

もう引き返せない
運命はあなたと共に 廻る季節は
華奢な肩に垂れる睡蓮のように

あなたが何処かに行ってしまわないように
私の手の中で休んで欲しいの

夢の中の子供が言っていた
愛に従う気持ちこそが 愛を滅ぼしてくのだと
でも こんなもどかしい気持ちなんて
私には解らないから

あなたは戸惑いながら私に付いて来るの
後ろに伸びる重い影が あなたの足に絡みつく
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みやすけの詩 形骸

2011年05月26日 | 初期中期の詩
壊してしまいたい あなたの瞳を
淋しそうに泣いているあなたを
この手で殺してしまいたい
火葬場に佇んでいるのは
赤子を亡くした母親の心
ここには何も無い
ここには血生臭い戦争も
人の冷たい視線も
そして機械化された文明の楼閣も

さよならを告げて 旅立ったのはあなたでした
熟れた果実は 新たな犠牲を求めている
あなたの心に絡みつく現実
流れて行ったのは 形骸化した愛の詩
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みやすけの唄 花言葉

2011年05月25日 | 歌詞
何が正しいのかも判らずに
自分の手首を傷つけて 滴る血の温かさ

これを壊してしまえば
僕は楽になれるのかな

雨は身体を 冷やしてしまうけど
その手に残る温もりは 決して消えやしない

いつも考えてばかりいた頃
君がくれた萎(しお)れた花は 涙を欲しがっていた

自分が自分では無い
思考は廻りながらも

僕の首を締め付け続ける

悲しみに暮れ 言葉は死を悟る
確かなモノを見つめる その瞳が虚しい

君が遺した 僕への眼差しは
花の切なさを感じる 相言葉と愛情

何度でも繰り返す 過ちは遠くまで
考える力 花はそこにあるから美しいのに 

何度でも繰り返す 過ちは遠くまで
考える力 花はそこにあるから美しいのに

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みやすけの唄 蜻蛉の声

2011年05月24日 | 歌詞
二人で寄り添った 温かな手の
戻れない時を駆け巡る

あなたが見えない
苦しくなる心は あなたを求めている

何気ないさよならに
淋しさは満ちて 私の胸の奥を擽(くすぐ)る

同じ感情を持って
歩いた道のりは さほど遠くはない

あなたはいつまでも 私の傍で
座り込んで泣いていたの

傷口を舐め合う
二人はいつまでも 子供のままでいる

あなたを見失って
思い上がりだけが 私を孤独にさせてしまうの

私はいつものように
手を振っていたの あなたが好きだから

いつまでも愛してる あなたの事が

いつまでも愛してる あなただけを

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みやすけの唄 流星

2011年05月23日 | 歌詞
いつか私達が 星になっても
いつものようの 手を取ってくれますか

わざとらしい悪戯に 微笑んでくれる
あなたが愛おしいから 永久の眼差し

あなたの優しさに包まれて
私はあなたに返す愛を見失っていた

それは偶然のように 突然現れた
涙は渇く事もなく 部屋の片隅の萎(しお)れた花

いつまでも続いていた あなたの心に
降り積もる寂しさを 気づかない私

赦してほしいと抱きついても
あなたは空を見つめては溜息を吐いている

何度でも云う「ありがとう」 遅すぎた後悔
あなたが言っていた事 互いの空しいだけの愛

ほしいモノは あなただけの気持ち
叶わない願いを送る私は いつも孤独で

素直になれない事が 私を苦しめる
あなたを大切に出来ず 私一人だけの安らぎ

いつか私達が 星になっても
いつものようの 手を取ってくれますか

何を云えばいいのかも判らない
この夜の淋しさの中の 二人の星
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みやすけの詩 惜別の夜

2011年05月22日 | 初期中期の詩
私に語りかける あなたが居た
さよならを云っても 味気なく戸惑うのに

何が正しいのかも判らずに
ただあなたの手を握る事しか出来なかった

それが一つの区切りになってしまった
幸せは遠く沈み込む夕日のように

いくらでも云えた 「愛してる」という言葉も
思うようにあなたを振り向かせることは出来なかった
この涙が幸福を呼ぶというのなら
私はこの淋しさに身を置こうと思う

空虚は言葉ほど 愛を語らうには恥ずかしくて
あなたがここに居るという事実が
私に小さな孤独を感じさせる

愛すれば愛するほどに
あなたは私から遠ざかってくようで
想い入れし過ぎたワンピースも 今は空しく風に揺れている

今まで歩いてきた距離は 途方もないようだけど
この手に収まりきらないあなたの手が
この心の中に 安らぎを注ぎ込む

さよならを云って ありがとうと泣いて
あなたが困惑の中に 安らぎの表情を見せた事が
どうにもならない現実に終止符を打つ
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