聴こえる この手が求める 香りの痕を
冷め行く身体に 纏わり付く 愛の徴
火照る鮮やかな 夢とは対比に 色は無為に奏でる
愛は擦れ違い 微かな兆候 見逃さない
その眼に宿る 愛に飢えた 凋落を感じる 哀愁を
華々しく 散る 花は赤いドレスをまとう
唇は交わされ 瞳の奥に陰る 愛を憂う 寂し気な その鼓動を
願いを この手に添える 薔薇が燃えるように
蠱惑に染まる その瞳が 生命を生む 永遠なる 約束
見つめ合い 言の葉を交わす 哀愁は
やがて口吻に 途は閉ざされる
愛は華やかに 身体中を這い回る 血の廻りを思わせる
しなやかな肢体 涙は溢れ 孤独に苛む 月は陰る
焔は揺れ 廃退を照らし 唇は潤いを増す
この手に堕ちる 素肌のままの あどけない微笑みを見せながら
見失う 言葉は 散る花びらのように
夢から醒めて 心は地を這う蟲のよう
茫漠とした砂漠に 水が滴るように 小さな願いに
歓びを感じた この熱く 胸を焦がれるような 衝動は
愛に飢えた瞳の幻影 隙間を覗く その胡乱な衝動に
夢は物語りを奏でる 狂想する胸の裡に 蟠る想いを