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汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 医療

2010年09月28日 | 初期中期の詩
悲しみは幾度となく繰り返された
情緒の不安定な患者に施される
薬物療法と、合法麻薬を使用した鎮静剤の
眼が眩むような幻覚

浅はかな詰問にしどろもどろする
病人の白い肌に映える太陽に光の何と美しい事
そうした憤りの感情でさえ、
ここでは滑稽な芸能の芝居となる

揉みほだされた真実の狂乱
静寂でさえ何か異様な異次元の空間の
犇きに思えてくる

さり気無い優しさに涙する少女の気持ちは
その先に拡がっている未来の風の温かさを感じているのだ
しかしそれが、音も無く崩れ去ったとしたら
信じていたものがまるでブロックのように崩れていくのを
目の当たりにしたのなら
開いていたはずの扉は再び固く閉ざされ
世界はそこで終焉に伏してしまうだろう
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みやすけの詩 神秘

2010年09月26日 | 初期中期の詩
愛しさを求めることだって
時には傷つけ合う原因になってしまう
錯乱した精神に寄り添ってくれるのは
凶荒とした世界の潮流に乗る
確かな憂鬱の涙である

触れ合いを求める筈が、
地の底へ這いつくばる様な屈辱を味わい
烈風に弾かれこの世から逸脱してしまった
不幸な少女の亡骸は、深海の気味悪い動物に
その骨の髄まで食まれてしまうのだろう

それは幸福なのか、それとも不幸の連鎖なのか
ギターに爪弾かれる哀愁の旋律でさえ
その両手から零れ落ちる様々な想いの欠片達を
決して集める事は出来ない

世界の様々な人間が混乱に陥っている最中
黄金色に輝いた真実の神秘性だけは
まるでウツボカズラの甘い蜜の香りのように
人間達を惑わせているのだろう

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みやすけの唄 途筋

2010年09月25日 | 歌詞
未来の前に見えた
朧な眼差しをした少女の憂鬱
真赤な太陽が零した愛の雫を数え
溜息を吐いた夕暮れの渚

現実から隠れては
眼を背けて来た あなたの哀しみの表情に
幾つにも分かつ 奇跡の欠片を探した

粗暴な計らいに昏倒する 人間の慈しみ
妖艶さが滲み出る樹木に 集まる
虫達の壮大な命を賭けた戦い


未来を前に消えた
不遜な戯言に映える少年の悲壮
艶美な三日月が凍える愛の低落を見据え
溜息を溢した朝焼けの帳

現実から逃避した
安楽の中に 木霊する夢の景色でさえ
幾つにも滲む 蠱惑の花弁を見つける

孤独な途筋に傾聴する 人間の欺瞞さに
振り廻される命の価値は 強張る
動物の誇大な誇りを賭けた哀しみ
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みやすけの詩 酔いどれ

2010年09月19日 | 初期中期の詩
明かりを灯せば、冷ややかな動脈の鼓動が
まるで何かに襲われようとしている子羊のように、震えている
汗腺からは、おびただしい量の汗が吹き出し
この夜の途が、何か異様な雰囲気に包まれた
異質な物語を語る事を暗示しているようだった
紅の花は、私の心の一番臆病な部位を優しく愛撫する
膨れ上がって行く恐怖にも似た厳かな感情は
たまに見え隠れする、妖艶な姿の悪魔の存在を
その鋭く喉元を切っ裂くのにふさわしいナイフを忍ばせて
憎悪にも似た、哀しみに塗れながら感じている
私は、今も惑いを隠す事は出来ないでいる
洗礼された刻印を引連れて、鎖に繋がれた番犬のように
途方に暮れ立ち尽くした私の未来は、一体どこで光を放っているのだろうか
臆病にも誓いを立てる蝋燭の焔、羨望などとうに忘れ去られた
名画の孤独のように、私は、今も尚、あなたの存在が現れるのを待っている
何が私の心を狂わせるのだろうか
何が私の魂を凌駕するのだろうか
哀惜に囚われた共は、容赦のない罵声を浴びさせられ
その怖気づいた黒色の瞳を、私はナイフで丹念に抉り出すのだ
軽はずみな言動には、気をつけた方がいい
悪魔は何処で、お前をつけ狙っているのか判らない
峻別を越えた憤りに隠された真実
滞りを見せた敬虔な眼差しを持った少女の哀愁
孤独が人を狂わせる
燦然と輝くのは果たして太陽なのだろうか
掌をすり抜けていく悲しみ
砂のようにこぼれ落ちていく憂鬱
サソリが額の上で踊れば、快楽を越えた愉悦の泥酔が待っている
綻ぶ糸に染み渡って行く真実
ほとぼりが冷めた後の、忽然とした絶望の嗜み

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みやすけの詩 氷上

2010年09月17日 | 初期中期の詩

 氷上の詩

朝が明ける頃に感じる寂寞は
光の中で雪が溶け行く儚さの中で木霊する
昨日の憂鬱な心に取り巻く哀しさ
何もかもが静謐に落ち着いた時間の中で
焦燥が投げ出した罪の意識は
冷たい身体の上を滑って行く

意識の無い連想が
慎ましやかに微笑むあなたを創り出す
冷酷な言葉に沈黙する
明滅する事を忘れた星の過酷さよ

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みやすけの詩 分散

2010年09月15日 | 初期中期の詩
悪態つく 世襲の要 白い粉が宙に舞いながら
その光の乱反射の中で 虚空を舞う
しらを切って睨みつける鬼の形相に
斜に構えた朝顔の蔓が 太陽の首を締め付ける
それが一種の悦楽を生み出し それらの記憶は
太古の昔に 追憶の様相を成して 時代をも凌駕する

夏はその儚い夢の中で 孤独に夢を見る
鶴が舞いながら 子守唄を唄えば 赤子はその先に
赤色の幻視と 厚意に包まれた優しさを見つめる

連動していく言葉の順列
くどい言い廻しに 力は尽きた
起承転結を望んだ筈が 答えの無い途を描き出している
それは熱く煮えたぎっているスープのよう
色々と混ざり込んだ調味料が 新たな幻想を生む無限
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みやすけの散文詩 摂理

2010年09月11日 | 散文詩
 言葉を授けよ 執着心など捨てて 臆病な人間ほど、けたたましい音を立てて逃げ出すものだ。そして欲望でさえ今生に置いて赦される事の無い永遠の羞恥なのだとしたら、それはお前にとって血に飢えた猛獣よろしく、その渇きを癒す事は出来ないであろう。悪魔はその微笑みで、美女を誘惑し、その魂の奥の先まで、まるで骨にしゃぶりつくぶ男のように、その醜面を晒しながら息を喘がせているのだ。それは、一時の逃避にも見える。それぞれがただ等しいくらいに時の中で跪いているのなら、それに魂を乗っ取られてしまうがいい。この消印に、更なる後光の調べを感じたいのなら、その両手に垂れさがっている、真珠で出来た十字架を、この私の手の中で、粉々にする事だ。それが出来なければ、それこそお前にとって何が羞恥なのか、一目瞭然といった所だ。しかし、世の中は上手く出来過ぎている。そう思うのは、この私が、何も知らないという所為によるものか。それは、この天空に花開く一輪の星のように、それ自身が、何処か特異点じみた、ある種の幻想に、毎夜訪れる精霊に祝礼の接吻を施す悪戯なのかもしれない。お前は、一体何を望んで、この世界を闊歩しているのだ。諺に描かれている、こうした幻想は、いつの世にも、こなれた躍動でしかないのだから。いてして私は願おうじゃないか。この世界に賞讃の竜巻が起こるように、この世界に意図としない何か巨大な、それこそ、悪の大魔王のような、そんな幼稚な飯事に終始するような、そんな途方もない女の狂気、はたまたは、男が犯した世紀末の大惨事に置いて確立されている、豪奢な繕いの数々を、お前は、この眼で見ておいた方がいいだろう。この世とは破廉恥きわまる一現象である。それは絶えず犠牲者を伴いながら、その流された血で、次々に可憐なる生命を孵化していくのである。それが真理。それが神が授けた自然の摂理。だから私達は毎日を怯えて過ごしている。いつとも知れない死と、孤独を恐れるあまり、長は閉塞を起こし、太陽はこの生物を焼き焦がそうと、日に日にその熱を籠める次第である。
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みやすけの唄 郷愁

2010年09月10日 | 歌詞
あなたと想い出語る 表情がなぜか切なくて
溜息に混じる言葉の端々に 虚ろに姿を見せる幸せの世界

孤独の帳を潜り抜けて 流した涙に あなたは笑って見せる
この瞬間の幽かな愛情は 形の無い空を彷徨っている

あなたを傷つけたのが怖くて 伏し目がちな未来を見る事が出来ない
どんな些細な諍いの中で 培われた繋がりでさえ
この夜に吹き荒れる淋しさを 拭い去る事は出来ないから


傍にずっといたい気持ち 断る勇気も出せなくて
繋いだ手の温もりに流れる時が 到着点を探して心落ち着かず

そうした出来事を重ねて 共に成長する 見つめるあなたの動揺
この友愛に求め続ける愛が 決して交わらない線を見つめる

あなたを見つめるのが恐くて 手を取り合った過去を想い返している
幻は言葉の中に宿る 素直になるのがただ恐くて
この今に流れ行く哀しみを 受け止める事が出来ないから
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みやすけの詩 暗影

2010年09月06日 | 初期中期の詩
紅の空が 鳥たちを誘惑する
超然とした現実に 息を吐いた温かみだけが蠢いている
人の声が聞こえないのは 一体なぜ
一瞬の苦痛を探すために 雑木林が風に囁きかけている 

自然の美が 僕を夢の世界へと誘う
それが安らぐ一番の方法と想うあまり 腕の痙攣が止まらない

修繕されたはずの想い出
闇に木霊している モクレンの花
行き着いた場所に眠っている 僧侶の表情は 何処か険しい

胸の中で鼓動が悲鳴を上げている
このしがらみだらけの世界に抵抗するために
投げ放した凶器に 人々は悦び感情を見出している

集中していく重力の作用によって この世界は形創られた
全体が限りなくゼロに近づくまさにその時に 
自然の真理は その姿を現す
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