汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

2013年04月29日 | 妖艶の詩

孤独に映し出された 細い吐息

言葉を交わし 愛を紡ぎ合う 胡乱な唇

 

突然の目眩は 蝶が舞うように 酔い痴れ

滴る涙の 冷たさを 震えるその手に 添えた

 

悲しみ 動けないままで居る 言葉が欲しくて

傍に居たい 感情の綻びを 包容し合い 

愛は融解する あなたの腕の中で 見る夢のように

 

触れられない この身体に流れる 血のぬるさを 感じたい 

月のような 憂いを秘めた その唇 

湿潤する 淫らな 包容

 

冷めて行く この身体が 求める 安楽

それは死の前触れに 飛び去る烏のような 冷たい情愛

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死化粧

2013年04月29日 | 妖艶の詩

隠して その淫夢に戯れる 悦びに 潰える姿を

この腕の中で 微笑む その瞳を

 

慈愛を差し出す 悪夢を見るような 怒号が鳴り響く

闇の迷宮に 淑やかな唇が 錯乱し

月は影に隠れ その瞳を閉じる

 

見つめている 乾いた皮膚の 悠遠なる 時間よ

寂れた瞳の潤い この廻る 想いを 伝えたい

その手を掴み 終幕を彩る 花の可憐な 死相を

 

寂しさを その瞳に映し出す 偽りの涙を流した

果ての無い 闇に 堕ちて行くような 夢の旅路に

 

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