汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

涙 接吻

2012年11月04日 | 妖艶の詩

静寂の中で 交わされる接吻
水のせせらぎ 満ち溢れる情愛を
見失わないように 抱きしめた

熱い視線の流れる 妖艶な時間に
幽かな愛を感じた 

あなたの唇に 
果てしない 世界を見つめるように

瞳を閉じ 

何も失わないように あなたを抱き締めた 

もう二度と逃がさない
星の光りが 遠くなり 

散って行く赤い花弁

塞がれた口 情愛が満ちる 涙の訳を探す
傷だらけの身体を引きずりながら
何処までも深い 愛の中へと融けるように

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溢れ出す吐息

2012年11月04日 | 妖艶の詩

塞いだ口から 溢れ出す吐息

花弁は散り それは雪のように白い肌に這う

 

惑い 熱い眼差しで あなたはこの瞳を見つめる

その伏せた両手には 枯れた薔薇の花

美しさと醜さが入り交じり 愛は咲き誇る

 

紅の月よ はだけた身体には 無数の傷が遺る

生命が震え 泣いている 

美しき この星の下で

見えない愛を感じている

 

瞳を開けたまま 動かない 屍のように

愛に染まった感情は 更なる夢の途へと昇る

狂い咲いた花の 甘い香りを感じながら

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永遠に

2012年11月03日 | 妖艶の詩

永遠の中で 愛を探した
バラバラに散って行く 赤い薔薇 

その燃える瞳に 水が零れる 幽かな痛みの中で 

腐食して行く 月は水辺に映る幻想
それは触れて瞬く間に 消えて行く静寂

隣り合う身体に 感情は高まる 
唇を添え その妖艶な香りに唆された 魂よ

結ばれていた絆は 永遠の果てに
夢幻 花は実を付け やがて地上に生きる生命に降り注ぎ
やがて永遠を夢見た この贖いの接吻は 甘い蜜の香り

見つめ合う寂しさ 夢が醒めるまで
この溢れる涙の訳を あなたと交わした言葉に探した
何処までも深い海の底で
流れて行く魂は 悠遠の夢の果てへと 流れていく

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窒息

2012年11月03日 | 妖艶の詩

月の陰影は 虚ろなあなたの瞳
夢の中で揺蕩う 鮮やかな花畑で

腐食して行く 身体は 感情と共に
いつまでも寄り添い

あなたのその瞳を この手で締め付ける


この冷たい手は 現実を見つめる
瞳は麗しい月のように 何処までも深い闇に揺れる
溺れる身体を鎮めた 棘の無い薔薇のように
その鮮やかな血の滴る 清閑な瞳に
魂は悦び この貪る唇は さんざめく星の海に消える
腐食するこの身体を 遺したままで

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