汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの唄 本当のことば

2010年10月29日 | 歌詞
会えない時に ふとした事が億劫になる
大切だからこそ 分かち合う事を望む
たった一つの願い

それが叶う日まで また一夜は過ぎていく
流れる時間は 僕をまた一つ小さくさせるから

会えない時は 僕の言葉を想い出して
色んな気持ちが あなたの小さな胸に
孤独を持たせるから

色んな事して 色んな表情を見つめて
水は色んな心に浸透して 今を変えていく
未来の一端に 幽かな風を吹かせるから

それが叶う日まで まだあなたは泣いている
割れかけたガラスは 決して元には戻らないから

ただ一つの願い
ただ一つの歓び
そして淋しさ

どれを取っても あなたのと飛跡は変わらない
この気持ちこそ 本当の真実だから
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みやすけの唄 涙

2010年10月28日 | 歌詞
どれだけの愛があれば 君は笑顔になってくれるの?
わだかまる気持ちと 君の困惑の表情に映る空しい時の刹那

温かな日差しが恋しい
緑がその輝かしさに包まれる力
揺るぎない胸の奥に根差した追憶 そして絆

どれだけの嘘が重なって 君はそんなに泣いているの?
壊れかけた心に 君が流した涙の跡が僕を惑わせてしまうから

何のための憤り?
癒しを求めて旅立った鳥が 星を見つめている
さよならを言った雨の日 潰された過去

清らかな言葉などいらない
今あるのは失って途方に暮れる影
消しゴムで消された未来を夢見る マリオネット

愛してるという気持ちが 共に分かち合う日々の中で
新たな奇跡を 待ち望んでいるから
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みやすけの詩 怯え

2010年10月21日 | 初期中期の詩
襲い来る 水面の恐怖
散り散りになって飛んでいく魂の欠片達が
唸りを上げてこの空に漆黒を創り出す
風は砂を掻き上げ 竜巻は家々の屋根を凌辱する

未練がここまでの淋しさを紛らわせるのなら
この憤りの彼方に潜んでいる安楽の姿
それらの組み合わせにより峻別されていく
理性に従事された血の騒ぎ
お祭り騒ぎがここまで私を滑稽にした

汚れていく星の光に照らされて
悪魔はその濁声で妖精の息の根を潰す
何もかもが八方美人な触れ合いならば
それはこの私が披歴する羞恥の中の一つであろう
円らな瞳が泣いている 眼窩に渦に渦巻いている
狂気を逆立てながら
見えている景色の何と美しいことよ
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みやすけの詩 河の流れ

2010年10月20日 | 初期中期の詩
流れ行く川に身を沈め
穏やかなせせらぎだけが この心を
未知へと酔わせていく
静まり返る岸辺 夕闇の景色がだんだんと
色褪せていく

幾末も恥じらう事なく
川の流れは蛇行を描いて海へと目指す
邪な感情にも惑わされず
ただ己の行くままに描きだした
流線型の傷跡

汚されず 汚れず行く行く満ちる
水の流れ
全てを自然の流れに帰する恵みの声
川はその流れの中で己を見つめ
そして私を見つめる

その己が無へと浸透していくかのような
心地の良い一体の気持ち
それは三位ならずも 全てを包括する奇跡

川の流れに見える繋がりの形容を
言葉に託せば それは新たな放流の中で
幽かな胎動に生まれ変わる
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みやすけの詩 暗影

2010年10月18日 | 初期中期の詩
密やかに影を締め付ける あの感覚が懐かしい
路上に捨てられた人形が 今でも愛される事を望んで泣いている
その傍で慎ましやかに見守っている少女
瞳には暗闇に塗れた情念だけが渦を巻いて蠢いている
それは全てを包括する絆 この世界を取り巻いている愛情
そのどれもがこの人形の胸の中でこだましている
病気になって動けないでいる人に無実の罪を着せるように
この少女のいたいけな微笑みも 今は崩壊した町の景色を映し出している

円なこの眼は どれだけの戦を目の当たりにしてきたのだろうか
皇族に崇められた悲しみ 昂然と息を喘がせる少女の狂気
その少女に対してあてがわれる 粗暴な計らいと固執に塗れた倦厭
19時を打つ鐘の音が 彼女の心臓の脈打つ鼓動に止めを差した
こなれない生活に嫌気を差した時に感じる孤独感に
尚更求めようとしている救護の光は その手で罪人の首を絞めた
死者の口から流れ出る唾液からは 花の匂いが立ち込めている
この妥協の許さない世の中に辟易とした少女に今 鉄鎚が打たれようとしている
錆びる事を知らないこの老いぼれは 目にした全ての憤りを無へと流し込む

そしてその手で契りを交わされた昨日の雨の日
少女はその冷たい身体を ゆっくりと崩壊への楽園へと沈めていく
それがまるで常識と言えないばかりに 少女はその小さな眼で
この羞恥にただ耐え忍ばなければならないのである
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みやすけの詩 ならない気持ち

2010年10月17日 | 初期中期の詩
揺れ動く砂浜 無数の手が私の脚を掴み孤立させる
遠くから響いてくるのは 緑色をした霧の戦慄きと
その中で迷っている小人の呻き声
森然とした景色が ここまで虚ろな景色を醸し出している
何ものにも代えられない価値を求めるように
今旅人の魂は 天から地へと零落する

音信不通になってから半年が経った
細かい粒子が耳の傍で音を立てているように
この閉塞した空間内に 新たな思想が芽生える
それは一人になった時の淋しさのように
重い扉を開けた時に感じる ある種の劣等感のように
私の心を苛み続けて
幾年が過ぎようとも その傷痕は絶える事の無い蛆に埋め尽くされる

記憶が鮮明すぎて
想うようにはいかない今生の定めに感服している
猛然と走り続ける野獣に 白羽の矢は決して見えない領域を映している

身体が重くて強張る手には 一寸の時の刻みでさえも臆病にさせる
強面の男が一人 身をすくめて泣いているのが見える
その滑稽な姿とその妄想が 何重にも重ねられた恨みの感情に繋がり
この今を見ている
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みやすけの詩 荒廃

2010年10月16日 | 初期中期の詩
朽ち果てた屋敷 老いぼれに縋り付く子供の泣き声
空にはおびただしいほどの鳥の群れが 
まるで散らしたゴマのように散々としている
風が奏でる無音に 途切れかけた唄の泣き声が この耳に疼いている
景色は猛烈に移り変わりながら 子供はその指に新たな架空を見つめている

想いを込めて放たれた赤い風船
それは邪悪な浮力を伴いながら 人々の亡骸に甘い接吻を施す
痺れた腕に絡みついた辛いという感情
幾つもの文字が互いに狂気を考察する
それはこの男にとってのぞんざいな癒しでしかない

風船は空高くに昇って 溢れるばかりの感情を解き放った
それは紅い血の滴となって 四方へと飛び散って行く
まるで雨のように この地上において新たな朝日を見るかのように

この情緒の困惑に咲いた 混沌とした感情に流された日々の名残りは
やがて大火に燃え散った勇者の偶像となるだろう
バラはその匂いで 傍にいた男の心を殺した
男はこの眼で見た真実を仄めかす事も出来ずに
全ては土の養分に分解されてしまった
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みやすけの詩 孤独な男

2010年10月13日 | 初期中期の詩
波立つ海の上に 一隻の船が涙を流して航海している
苦労も絶えない傷を抱えながら 幅の広い先端に羞恥は疼いている
この海は途方もない後悔を抱えている
それは幾重にも重なった希望を夢見るように
幾万もの人間達が絶望を見た矛先である

船長はこの海域には魔物が棲んでいるという噂を聞いて
一番乗りにここへとやってきた 汗ばんだ額からは塩の結晶が浮かび上がっている
掌には力を込めた時に破裂した水疱の痕が 
黄色い体液を出しながら 呼吸を整えている
船長はここで孤独を見た 炸裂した爆弾の爆風をもろに身体に受け
紋章を全身に刻み込まれながら 彼は遠いこだまを聞いた

彼は今でもこの海域で ひたすら待っている
曙光は影も形もない人間を照らし出すから 瞬時に隠れ去る雲達
暗闇がこの世界を支配してから もうかれこれと時間は沈黙していった
船長の髭には 白い毛が一本だけ生えていた
幽かに揺れるその白い毛の中に 様々な宇宙を感じる事が出来た
それはこの空に掲げられた誓いのようなものである
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みやすけの詩 時間の流れ

2010年10月11日 | 初期中期の詩
滴り行く雨の音 冷たい感触に唄は小さく震えている
この両手に溢れる想いは何?
流線型に型をはめられた水は もう息を吹き返す事もない
凍りついて行く恐怖と悦び 動かす事の出来ない時を今でも感じている
さめざめと泣いている少女は この暗雲の空に小さな願いを込めている
充足していた生活に呆れ果て 彷徨いながら己の涙に訳を探した
そして超然とその軒を連ねている様々な蒼い建物も
この世界の中では一刻の哀しみを乗せる事しか出来ない

雨が降り続いて 眠くなる頭は茫然と空を泳いでいる
何が正しいのかも判らない今となっては
その想いに身を静める一種の作用に ふとした安楽を感じてる

気温は体液が抜かれていくように その重みを徐々に失くしていき
そしてその最果てには 少女が願っていた明日が始まる
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みやすけの詩 木枯らし

2010年10月10日 | 初期中期の詩
遠のいて行く 意識と記憶
下々に群がっている崇拝者に 少女はその眼を強張らせている
首元に流れる空気に伝わる 音の無い有機物の声
そしてその木枯らしの舐める葉に張り付いている
あなたの華奢な身体

そのどれもが洗礼された事物なのだとすれば
それは後に有害な蒸気となり失せて
視界を遮断する粘着物になるだろう
そしてこの窓から身を乗り出して溜息を吐いている一人の男
琥珀色をした瞳の奥には 漠然とした灰色の闇が混沌としている
だがこの男はその事に気がつかない
ただその盲目の狂気の中で 己自身の妄想と戦いながら
日々を食いつないでいるだけなのだ
その手足に漲る汗の冷たさ 快楽はここにも存在した
男はこの屈辱に耐える事は出来ない
瞬時に吹き払われる命の軽妙さ
その命でさえも怯えている現実の薄情さ
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