汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

夜の麗しさに 流れる夢

2014年05月23日 | 奇想の詩

想いを拓く 悲しみに暮れた 刹那に色めく 愛に生きて
願いは そっと 揺り動き あなたを強く 抱き締めた

果たせない 約束 鏡に映る 琥珀の海が 涼やかに 揺れている
現世の悪戯 逃れられない闇が 愛を詠う孤独へと 降り掛かる

恋し夜の 夜露にきらめく花弁 それはあなたとの相対の徴 
あなたを求め 抱擁し合った後の ほとぼり微睡む 
苦痛の最中に 身体は歓びに包まれる

流れる涙 頬は濡れ 月影の帯びる 儚さを 今に知る
瞳に映る 虚ろを行く 宿命の流れに 
花弁は この宇宙に消えて行くのだろう

闇を過り 強く抱き締めた この世に禍う 
寂しき瞳を包む その優しさを
永遠を願う この手に握る 冷めた身体は 
狂おしい 紅の華に染まる

艶やかな月の幻影に 照らされた唇を 被う接吻の 冷ややかな感触
愛を囁く口吻の さめやかな感情 それは夜の潤しさを 流れる夢

言葉を交わし合い 契り さざめく波の揺蕩う 風に凪がれる心
鮮やかな瞳の 寂し気な夢の途上に 遷ろう時間の 悲しみよ

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郷愁へと赴く

2014年05月23日 | 奇想の詩

横たえる身体に おののく視線がよぎる
悲しみを顕わした 髪の流れる 夜露の光り
想いと 感情が交わす 仕草は 哀愁を滲ませる 旋律

最果ての地で 世に咲き誇る 花は 困惑の表情 
月の行く空の暗がりで あなたは 今にも散りそうな 生命を詠う
濡れて 涙に溺れ 愛を感じた 顔の陰影の射す 優しさに触れて
何処までも その手を握り 色恋朽ち果てる その日まで

悲しみの最中 淀んだ瞳に 降りしきる雨 
巡り逢う季節の 綺麗な花は 満開の微笑みに 揺れる虚ろ
さめざめしい 世の理 軋む宿命の 果て無き 途上に 映る過去を

燻る命の 燃え盛る 情緒 
恋しい あなたの その声のする方へ 手を伸ばす
宵の空に廻る 恒星が その姿を隠すように
綺麗な素肌の 胡乱な優しさは 永久を誓った 郷愁へと赴く
涙に濡れて 堕落していく 心地よさに 祈りを篭めて

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