汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの唄 終焉

2010年11月30日 | 歌詞
月に身体を隠されて 凍えた感情
冷たい季節の流れが 果てに見た零落を想う

折り重なって行くもの
全てに浸透していく水の 柔らかな唄でさえ
廃れていく記憶を 止める事は出来ない

それは一瞬の幻

口では云えないことを もう云う事はない
これ以上泣いた所で もう出口は見つからないから

無くなって行くもの
歓びも哀しみも満たしていた あの時の繋がりも
星に消えた願いを 護る事は出来ない

それは古の言伝

思いがけない亀裂に 心は折れている
慰めを求めて流れ 疲れた身体をベッドに沈める
今宵の盲目
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みやすけの詩 気持ちの裏に

2010年11月29日 | 初期中期の詩
取り残された想い出に縋り付く 
気持ちの整理がつかないことに怯え
空には無数の光が煌めいている それは愛を見失った詩人の涙

枯れ行く季節にたゆたう言葉が一片
音もなく沈んで行く太陽の光に 花たちは最後の溜息を吐いている
戻れない過去を想う「ヒト」という響きが やけに寂しい

どうして人はこんなにも辛いものなのだろう
投げ返される書物には 何重にも掘られた哲学の痕がついている
それは一つの幻 孤独に震える人間の叫び

あなたの影は何処までも伸びていく
何も知らないとばかりに跳ね返された僕にあたっては
何処も彼処も寂れていく季節の刹那でしかない
それは何気ない優しさの白い手先

全てを包み込もうとする命の輝き
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みやすけの詩 声

2010年11月27日 | 初期中期の詩
腕を取られ 泣き叫ぶ夫人が一人
その眼には幾つもの奇跡を別つ雷鳴が轟いている
そしてその彼女の腕をねじり上げている男
その手には無数の蛆が集り 腐敗を促進させている

もし この話が本当なら
凍える老婆の最期の姿をこの目に焼き付けたい

炎は自由を手に入れた
鯛の稚魚は海の上で溺死している
それは厳かな祝礼

腕を刈られ 息を喘がす夫人が一人
この世にはもう何もない
あるのは素晴らしい空の色と
悠遠の過去を想う牝牛の泣き声である
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みやすけの詩 死の恐怖

2010年11月26日 | 初期中期の詩
水は穢れている 子供は嗤っている
紅い色の月の明かりが 僕の身体を照らしている
それは何時になく歓びを露わにして
傍にいた少女の首を跳ね除け
そこから滴っている夢の雫で
何の偏差もない空間を潤していく

これは果たして夢なのか
過剰に分泌された脳内麻薬に反応して
人形達が次に来る獲物を手招きしている

この形作られた世界 それは偽りである
何ものも逃れる事は出来ない
決して昇華できない望みを抱きながら
人は何夜狂気にうなされている

海の波は丁度 人の命を喰い散らかしたところ
人々は拉がれている
この信用ならない聖書に描かれた物語り
そして未来の凋落

何通りも可能性を模索しては
壊されていく希望
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みやすけの唄 想いと欠片

2010年11月24日 | 歌詞
傍にいた時の温もり なくせない記憶
かけ離れた理想だけが 現実だった

宿命といえば それで赦されるだろうか
流れ行く時間に身を浸して 壊れ行く記憶

どうしてだろう
強張る両手から滲む夢が 僕の首を締め付ける
山茶花が揺れる景色の中に 記憶の影が戯れている
それは消えない傷跡

傍に落ちている言葉と 拭えない涙
零れ落ちる空しさだけが 安らぎだった

この運命は 二人にとっての始まり
盲目に陥った少女が見る 未来の物語り

どうしてだろう
星は輝きを失ったのに はやる鼓動が痛い
人を想う時に感じてしまう 虚しさがここにはあるから
それは絶えない哀しみ

夜空がこんなに綺麗だとは知らなかった
あなたといたという事実だけが 新たな宇宙に繋がる
心を縛る理性なんていらない
必要なのは これからを見つめる純真な 互いの感情
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みやすけの詩 心

2010年11月17日 | 初期中期の詩
生きる事に疲れた時は この声を聴いて
街の景色が段々と 色褪せるなか
涙に濡れて湿ったハンカチ

淋しさだけが 現実に浮かんでいる
それはまるで 一人という事が当たり前のように
この胸に突き刺してくる苦しみ

あなただけが抱えている不思議
この手の中に見せてみて
あどけない笑顔の中の辛辣な感情

あなたの哀しむ姿に 雪はそっと寄り添う
季節に揺れる花は 決して枯れる事はないから

流れ行くモノにしがみつく事しか出来ないでいる
何者にもなれないという焦りが この心を枯渇していく
これが生きるということ

生きる意味
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みやすけの唄 雪解け

2010年11月08日 | 歌詞
殴り書きされた詩篇
気持ちが揺らぎ 意地悪をした
想い出と現実に挟まれ 夜はこんなにも冷たい

優しさが一瞬の淋しさに変わる
互いの環境が生み出した気持ち

愛情が言葉を紡ぐ時
零れ落ちた涙は これからを見つめている
欲張りすぎた事を後悔しても
過ぎ去ったことは変わらないから

過剰に溢れた想い
すれ違いは もう戻せない
想い出が後悔に溺れ 夜はこんなにも哀しい

新雪が季節の風に運ばれて
この窓に映る景色が変わって行く

互いにキスを交わしたとき
かすむ瞳の中には もう僕はいないから

指に触れ溶け行く雪を見つめながら
移ろい行く感情に 戸惑う毎日
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みやすけの唄 木枯らし

2010年11月02日 | 歌詞
その表情に映える 笑顔が少し寂しい
なぜだろう この重たい心をどうか察して
何も言えない臆病な 僕に降りしきる雪の切なさ

大切だから分かち合おうとするんだよ
手を握り合った過去は 今でも夕暮れにまどろむから

風が君の心をくすぐるとき
僕はあの場所で 君を待っているから
寂れ行く季節に ほんの僅かな言葉を添えて

傍に居ても詰まる気持ちは収まらない
近づき合った温もりも 未来に届く事はなかった

君の感情に応える 勇気が少し足りない
どうしよう この頼りない僕をもっと叱って
何もかもが鮮明に 目の前に起こったことだから…
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