汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 花の命

2011年04月30日 | 初期中期の詩
この道を行けば きっと何かが見つかる
公園に咲いている花は 今日も誇らしげに
太陽の描く夢を見つめている

あなたはなぜ生きているの
なぜあなたは未来に絶望するの
想いの丈はいつでも 儚い時の流れの中にいる

涙の向こう側で 新たな生命が蠢(うごめ)いている
赤く晴れ上がった夕方の空に 鳥たちは
いつかあの場所に返ることを望んでいる
それは生命が生命の裡(うち)にある宿命

放埓(ほうらつ)な人生を歩んでいて
見える景色は何時までも霞んでいるように見えた
見えないモノを大切にする気持ちが
時にあなたを孤独にさせるのなら
傍に咲いている花の囁きを聴けばいい
その花が命を終えた後 あなたはまた明日を超える為の
強さを持てるだろうから
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みやすけの詩 変わらないモノ

2011年04月29日 | 初期中期の詩
変わらないモノを探して 僕は一人の女と出逢う
何もかもが暗闇に包まれたままで
僕は今日もあなたの声色を聴いて眠る

辿り着いたこの道には 幾つもの約束が記録されている
崩れ落ちるモノは決して寂しくはさせないから
それが無数の夢に還元されるのなら
僕はいつまでもあなたの傍にいようと思う
例え 春の季節に降る雨のように
ささやかな時間を過ごす事が出来れば
再び未来は羽を広げて 大空へと飛び立つだろう

いつか僕らの虚しさに 光が満ちても
この季節に咲いた花の哀しみを忘れる事はないだろう

遠くで手を振ってさよならを云う 
この場所で生きて行く事が 苦しいというなら
それはきっと新たな場所を求める成長の時だから

忘れないで時はいつまでも続く流れの中に
小さな奇跡を咲かせることを
あなたが例え淋しさに襲われたとしても
そこには小さな命を宿す偶然が眠っているから
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みやすけの唄 禁断の果実

2011年04月28日 | 歌詞
誘惑に揺れる花 この手に乗せて

約束はいつものように 惑いの色に染まる
あなたから放つ匂い 溺れる感情

禁断と正常の狭間で もっと淑やかに
あなたの表情に 曇る空が淋しい

交わる安らぎに浸らせて 味気ないキス
あまりにも拙(つたな)い言葉 もうこれ以上待てない

溜息を吐いたら 遠ざかる愛情の波
罪を犯して塞ぎ込む あなたが愛しい
愛が満ちるから 私は強くなれる

謎に包まれた背中 あなたが寄り掛かる
熱い鼓動を感じ よがれる唇

互いに未来を紡いでた 答えは脆(もろ)い
ありがちな言葉吐かないで (私の)愛が強く求める

絶え間ない葛藤 脳裡(のうり)に疼くあなたの影
幾ら求めても消えない 私を殺して…
(あなたへの)愛を逃がさない 私は女だもの…


交わる安らぎに浸らせて 味気ないキス
あまりにも拙い言葉 もうこれ以上待てない

壊してしまいたいほどに 乱舞する時間
悲しい表情をしないで 私が傍にいるから
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みやすけの唄 罪と罰

2011年04月27日 | 歌詞
胸の谷間に隠された秘跡
命が震えあがる 光は満たされた

あなたが私の胎内(うち)で悶えている
愛を巡る情熱は 決して絶えはしない

あの時の傷は今でも 私を縛り付ける
あなたの苦しむ姿 この眼に焼き付けて

ただの思い過ごしならalone
焔に揺れる(あなたの)影に 私は欲情する

(あなたと)交わされる言葉の一語一句に
とろけそうな想いを 感じる私lonely

狂おしい程に感情は 欲望が漲る
抱きあう度に困惑する 私はただの女

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みやすけの詩 素晴らしい

2011年04月25日 | 初期中期の詩
これからもずっと 人は生きて行く
死の影に隠された崇高な音楽の音色さえも
遠く鎮座している神様の姿を見る事は出来ない

生きる事は素晴らしいと 誰かは云う
生きる事は素晴らしい 素晴らしいと その誰かは云う
余りにも抽象的な言葉の流れ
殺伐としてモノが 生きる事に混じっているなら
人はいつまで生きる事を続けて行けるだろうか

生きる事は素晴らしいと 誰かは云う
生きる事で見えて来る奇跡を掴み取る為に
人は絶えず生きる事は 素晴らしいと云う
でも その奇跡は平等には行き渡らない
奇跡は見えるという特殊な才能を持った人にしか見えないのに

生きる事は素晴らしいと 誰かは云う
死ぬ事が怖くて 生きる事を選んで行く
137億年の揺らぎの中の 一瞬のきらめき
もしかすれば 本質は死の中にこそあるのかもしれない
死者は舞妓する 生きる事の素晴らしさの舞台の上で
死者は生きる事の夢を見ている
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みやすけの詩 死の予告

2011年04月24日 | 初期中期の詩
なぜだろう 死の神様が喘ぎながら
この世界を見下ろしている
不思議の連鎖が 地球上で闊歩している
ある所には 死体が無残にも血を滲ませている
別の場所には 家族の幸福の姿を謳う演説が

人は特別な悲しみを持たなくても生きて行ける
後を絶たない死の予告が 
隣で死んでいく少女の膝元で泣いている母親の姿をも
これから先 再び彼女に牙をむくとなれば
残された父親は何を想えば良いだろうか

例え死が欲望の矛先に奉られたとしても
死が解放運動の先駆けになって 人を救い出そうとも
残された人達には 死の憎悪から立ち直る事は出来ない
神様がそう云った恐怖から拭い去ろうと
その冷たい手を差し出したとしても
人はこれからも命を繋いで行くのだろう
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みやすけの詩 世の中の堕胎

2011年04月23日 | 初期中期の詩
この先は行き止まり 風が凪いでいる
あの道を行けば 何かが掴めるだろうか

この世界はやけに寂しいのに
人は何かしらの幸福を見出そうとする
それが確かなモノであることさえも判らないのに

彼女は両手に持っている薔薇を引き千切った
その痛みに現実感を持たせようとして
毎日起こる悲しい《死》を前に
彼女は嗤いながら 子宮にいる赤子を殺した

何が正解なのかも 誰も知らない
それなのに動いて行く世界の流れは
確かに《悪意》に満ちていた

彼女が堕胎した命の数は 決して少なくはない
それにこの殺伐とした分娩室は何だろうか
命がそこで終えたという事実でさえもが
ここでは小さな爪痕に消えて行く
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みやすけの詩 嘘

2011年04月17日 | 初期中期の詩
今頃になって後悔する
最後の嘘の秘められた気持ち
あなたを想う その事がやけに藍色を帯びる

朝焼けに浮かぶ雲を指差して
カラカラと笑うあなたの横顔が怖い
「美しい景色を教えてあげる」
そう言って手を伸ばしたあなたは
この空に映る未来を信じている

この縛りを解き放ちたい
怒りを胸に声を発した そこでは血の匂いがした
今以上に心地良い場所を求めている
花はそこにあるからこそ美しいのに

あなたの云った言葉が胸やけを起こしている
煮え切らない想いを あなたに届ける
言葉では通り過ぎて行く真実を
決して見逃してはいけない
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みやすけの詩 勲章

2011年04月15日 | 初期中期の詩
旅立ちを前に 風がなびいている
息を凝らして見上げた空は いつになく乾いて見える
少年は大きくなった手を宙へとかざし
怒りに任せて身を震わせた
欲望に飢えた異邦人が彷徨う世界の中で
彼がこれから居場所として探し求める物は
決して単調な物語ではない

永遠を詠う詩は 決して真実ではないから
なぜ云えなかったのだろう あなたがそこに居たのに
伝えられない心があるから 人は絶えず孤独に陥る

その歯に映る景色 幻想に苛(さいな)まれた少年
リヴァイアサンの涙は もう拭える事は無い
それはいつも寂しさを求めているから
そういう感情で出来た身体を抱えながら 人は流離う

闇に縋(すが)り付こうとする 少年の心が苦しい
汗が身体の温度を奪って行く時 社会は疲弊(ひへい)していく
夢が覚めるのを待つ この場所で生きる意味を教えてほしい

行かないで 重ねた夢がいつか幻に消えてしまっても
この命だけは変わらないから 永遠の命
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みやすけの詩 風になって

2011年04月14日 | 初期中期の詩
今見える景色は 決して一つじゃないから
悲しい事も 愉しい事も 浮かんだ空の上では
幾多も光彩を放つ 夢になるから

あなたの心を見たくても 通じる事の無い淋しさが付きまとう
こうして手を繋いで横顔をチラ見していても
変わらない未来に落胆している自分を見ているようで

夜になれば全てが終わるだろうか
何を祈っても決して満たされない平和があるから
この世界が幸せになるなんて 決して出来る事じゃないから

この橋を渡った先には 大人になる為の給水所がある
その水を飲めば 一人前の大人になる事が出来る
大人になってしまえば楽になれるのかな
こんな世界で生きて行く処世術は 確かに必要だけど

水で満たされている身体に 少しの希望がちらつく
その幽かな音を聴き逃さないとばかりに
沢山の人が未来に絶望している

奇跡は掴み取るものじゃない
それはふと立ち止まって見上げた空の中にあるものだから
決して忘れないでほしい
あなたの傍で泣いている人も 世界の飢餓で死んで行く人も
心は同じことを想っていることを
ただあなたの傍で笑って居られるという幸せが
この世界を 温かく包んで行くという事を どうか忘れないでほしい
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