汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの想い 人間関係

2009年09月15日 | 散文詩
人間関係って難しいですね…
自分の世界だけで突き進めば、周りの人たちはいつの間にか荒波に揉まれている。
その時、僕は巨大なハリケーンになって、あらゆる心情をなぎ倒していく。
僕は一人孤独な嵐なのだ。
海は広大な砂漠を誇り、僕はそこでうなだれている。
そして、時たま降る雨に見舞われて、僕の身体は体温を下げていく。
僕はそうして沈んでいく、海の底深く、そして沈殿していく。

たまに自分が分からなくなってしまう。
今のままの自分がとてもいたたまれなくなってしまう。
背中に付いた真実は、今だ目の前に現れる事はない。
僕のそうした寂寞が、そうした疑念のスパイラルが、
僕を偏屈に惑わして、鼻先を掴み引きずりまわす。

それなのに空は、なんて蒼さなのだろう。
いつもそこに漂って、僕を見ていてくれる。
たまに振り返り思い出しては、僕は、
そんな微笑んでいる空の瞬間を写真に収めている。
撮っても撮っても撮り切れない、空の千変万化な色模様を、
僕は感嘆に喘がせながら、シャッターを切り続ける。
僕が見つめる空の遥か向こうには、自然に自然とした悠久が広がっている。
僕はそこへ、想いを馳せる。
いつかそこへ行く事が出来るように祈りながら。
僕は空を見つめ続ける。
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みやすけの想い 僕

2009年09月14日 | 散文詩
自分とは一体何なのだろうか?
ただの欲の塊なのか?
自意識の悪魔なのか?
途絶える事のない激しい現の移り変わりに、
僕は取り残されている
自分自身と向き合い
激しく抑揚する精神の暴走を、果たして、どうして馴れ合おうか?
僕の病んだ精神を、自意識の泥沼と化している僕を、
どうして止められようか?
さまざまな汚泥を含んだ泥水
泣く泣くそれをすすり飲んでいるしかない僕の希薄な存在
全宇宙が僕を睨みつけているかのような、
急激な圧迫感は、僕を更に孤独にする
夜の帳にふと思う
僕は一体何をしているのだろうか?
このままの延長をただひたすら邁進していくのだろうか?
僕が僕自身である存在理由を、
僕が僕であり続ける原動力を、
毎夜うなされながら、力尽きながらも探している
存在理由なんて、何処にもないのかもしれない
理由なんて、ただの妄想でしかないのかもしれない
でも、僕は歩き続ける
僕は悲鳴を上げ続ける
地の底へと響き渡る、醜悪な魔物の叫び声として…
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みやすけの想い 海

2009年04月06日 | 散文詩
海に流れついたのはいつだったのだろう。こころは海の底へ沈んでいた。沈殿物が堆積し、僕は化石になった。海は穏やかな流れに乗って、世界中の土地に足を運ぶ。いろんな経験をして、僕をそっと包んでくれる。海は優しい存在だ。僕はそう確信している。海は僕を安心する場所へ運んでくれる。波のリズムに合わせて流れていけば、そこにはきっと居場所がある。僕は海では泳ごうとはしない。海は優しく僕を運んでいってくれるだろうから。
 海は嵐に見舞われようが、雪に凍らされようが、その身の雄大さを保ち続ける。僕が身を寄せるのはそのためだ。僕はこの生命に生れて、あまり得をしたことがない。でも、この海と一緒なら、僕はどこまでも行くことができる。安心できるパートナーだ。海は何も文句を言わずに流れている。人々がどんなに病んでいても、海はその存在を、まるで雨の日にひっそりと佇んでいる蛙のように、身を置いているのだ。
こころの中にはいつも波のリズムと、広大な青の世界が広がっている。僕はその事を思うときだけ、安心を取り戻すのだ。
海が僕を流し去ってくれる、そんなことを思うのだ。
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みやすけの想い 希望を求めて

2009年04月06日 | 散文詩
 
 僕は今どこにいるのかも分からない。魂は永遠の迷宮にからめとられて、悲鳴を上げても帰ってくるのは、自分の発した木霊の振動だけ。空を見つめても、そこには奈落をさかさました、現実が渦巻いているだけ。僕は泣いている、声を出して。けど、赤子のようには泣いていない。赤子のように希望に満ちたものではなく、現実の壁に頭を打ち付けた音のように乾いた、ひび割れた音。僕は両手を振りかざして、目の前にある混乱に手を染める。すると僕の体は跡形もなく崩れるのだ。それは、僕が希望していた結末ではないのかもしれない。でもそれが今ある形ならば、それを受け入れよう。無に溶け込んで、ずっと揺れていよう。そこは安らぎの場所なのか?僕の狂ってしまった頭では、どうにも流すことはできずに、確信も消え失せて。
 僕はどこまでも永遠にこの苦しみの中で、叫び続けるのか。空に渦巻く邪悪な感情は、とうとう僕のこころの中までも、支配してしまった。夕方の空が懐かしい。希望を持つことができたあの茜色のこころの色を、僕は、今は虚しく、レコードをかけるように廻り続けるだけ。
こころに雨が降っている。水を滴らせて。そこでは時間の流れは逆流している。今ある体はだんだんと形は幼くなり、最後はあの懐かしい絶対安心の中で、丸まっている。
 静寂はまるで、霧が辺りを覆うように、張りつめている。僕はその場所で、顔をうずめて泣いている。僕が見た未来の面影なんて、これっぽっちも、幸福とは言えず。嘘を永遠にまるで鎖のように繋いでいく現実の愚かさを、僕は耳をふさいで叫んでいる。その声はまるで四次元の方向から発せられたみたいに、虚しく通り過ぎるだけ。僕はどれだけ希望を持っていたのだろう。それも嘘嘘しい現の向こうに消え去ったのだろう。
 海は平穏を装って、波を作る。その海の向こうは、いたずらな海の思惑なのか、見せてはくれなかった。それは、本当に意地悪なのか、現実を見せるのをためらっているのか。僕にはわからない。ただ言えることは、海はこうして日々の中でたゆたんでいる、それだけだ。
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