本格的にゴールデンウィークに突入しました。高速道路は朝から渋滞しているようです。中央高速道路や東名高速道路では6時前から渋滞していました。報道によりますと、東名高速道路では午前零時の段階で渋滞が発生していたということです(YOMIURI ONLINE)。特に高速道路は休日1000円という割引き制度が5月で終了することを受けて、車で旅行を考えている人たちは、この連休を利用しない手はないでしょう。高速道路だけでなく新幹線や飛行機も満席状態だそうです。景気が悪いと言われていますが、やはり休みには何処かへ行こうというのが定番なのでしょう。
私立歯科大学や私立大学歯学部で、全国17校のうち11校の入学者が定員を満たさず、定員割れ状態になっていることが「日本私立歯科大学協会」のまとめでわかったと報道されています(YOMIURI ONLINE)。記事によりますと、今春の入試では、募集定員1891人(前年度比13人減)に対し、4318人(同655人減)が受験、1489人(同213人減)が入学した。昨年度も定員割れであったが、定員割れの校数は昨年度と同じで、全体の欠員率は昨春の倍の2割に達したということです。こうした歯科医師志望学生の現象の背景には、 歯科診療所の過当競争で「歯科医師は高収入」といったかつてのイメージが崩れていることなどがあるとのことです。なりたい職種というものや憧れの職種というものを持っている受験生が大きく減少しているのでしょうか。現実を見据えて、いや見すぎているのでしょうか。私立大学歯学部の学費は高額であることは周知の事実です。ですので、歯科医師を目指すなら国立大学へ進学するということでしょう。学費が高すぎて将来の回収も見込めないというのもあると思いますし、経済状況が影響して学費の確保が難しいというのもあるでしょう。定員割れの程度は結構深刻のようで、奥羽大学歯学部の入学者数は定員の3分の1の32人、松本歯科大学、北海道医療大学歯学部とともに欠員率が5割以上というものです。昨年度では、定員割れしても5校が欠員率1割以下だったが、今春は11校すべてで欠員率が1割を超え、2割以上も9校を数えたそうです。でも、5割以上の定員割れというのは深刻で、この状態が続けば大学閉鎖や学部閉鎖となるところもでてくるのではないでしょうか。また、一定レベルの学力を有する学生の確保が困難となり、将来的に歯科医師の供給不足へ転じる可能性も考えられます。