健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

閉鎖環境

2010-05-20 08:37:35 | 研究
外部環境へのアクセスが自由にできないいわゆる「閉鎖環境」において人はどれくらい耐えられるでしょうか。例えば、高度10000メートルを航行中の航空機の中にどれくらいい続けられるでしょうか。比較的内部空間が広いのであまり抵抗がないと言われる方も多いかもしれません。では、小型の航空機ではどうでしょう。生活スペースが小さいと困難さは大きくなると思います。実は、スペースシャトルや国際宇宙ステーションも閉鎖環境です。さらに、生活はモニタリングされている閉鎖環境です。もし、火星に行くとなると往復するのに520日かかるらしいのですが、火星への有人飛行を想定して、狭い空間に長期閉じこめた場合の人への影響を調べる実験「火星500」をロシアが行うらしいのです(YOMIURI ONLINE)。被験者はロシア人4人、フランス人、イタリア人、中国人各1人の7人で、年齢は27~38歳、全員が男性であるとのことです。実験は6月3日に開始されるそうです。
ロシアは以前からこうした閉鎖環境実験を長期間やっています。日本ではというと、こうした狭い閉鎖環境実験であれば14日間程度の実験でしょうか。様々な障害があるようです。さて、520日後、どんな結果が出るでしょうか。
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