健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

先天性風疹症候群

2013-06-02 08:30:53 | 研究
国立感染症研究所は、母親が妊娠中に風疹にかかったことを原因とする先天性風疹症候群の発症が、昨年10月からの約半年で10件に上っているとの調査をまとめたそうです(QLife Pro)。この数字は風疹が大流行した2004年1年間の先天性風疹症候群発症数と同じだそうです。周知のように、今年に入ってからの風疹患者数は増加し、5月1日までですでに5,442人に。昨年は1年間で2,392人なので、すでに2.3倍。風疹患者の70%近くを占めているのは、ワクチン接種を受けていない20~40代の男性だそうです。先天性風疹症候群の発症は2012年の10月に兵庫県で誕生した女児をはじめとして、その後はほぼ1ヶ月に1人のペースで報告されているそうです。胎児に影響が出るのを防ぐため、同研究所では妊娠を希望している女性や妊婦の夫などにワクチン接種を呼びかけているそうです。しかしワクチン接種には1万円前後の費用がかかり、これに対して補助がある地域は少ないとも。市町村が行うワクチン接種に対して補助を行っている都府県は、東京都・千葉県・神奈川県・大阪府で、これら4道府県の以外の市町村が独自にワクチン接種に対して補助を行うことには、財政の壁が立ちはだかっているそうです。反対に注目されるのが企業の動きだそうです。自社の従業員に対しワクチン接種の費用を補助する制度を設ける企業が出てきているそうです。社員は会社の宝ということですね。
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