がんの鉄分をコントロールして血管新生を阻害する新しいがんの治療法を開発したという発表がありました(QLife Pro)。発がんの原因の一つに挙げられる鉄を使ってがんを追い込むことはこれまでにない発想といえるそうです。がんは鉄分が減ると増殖の速度が抑制されるそうです。がんとしては追い込まれた状態であり、その状況に対抗して血管を新たに引き込もうとすることがわかったそうです。この防御機構を利用して鉄量を人為的にコントロール(除鉄)すれば、がんを追い込まれた状態に誘導し血管新生阻害薬で治療することができるということのようです。抗がん剤は次々に開発されるのののがんの根治には至っていないのは周知のことです。今回発見した治療法はがんの防御機構を逆手にとったもので、抗がん剤が効力を発揮しなかったがんに対しても治療効果が期待できるそうです。また血管新生阻害作用を有する抗がん剤に除鉄を応用することで効果を高めていける可能性も。
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