健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

緑内障の治療薬と眼瞼下垂

2013-06-09 08:30:59 | 研究
眼瞼下垂とは、うわまぶたを開け閉めすることがうまくできなくなり、目が半分閉じたようになってしまう病態です。原因は、年齢的なものの他に、疲れ目やコンタクトレンズによるトラブルも挙げられています。この眼瞼下垂に、これまで緑内障の治療に使われていた目薬が効くという調査結果が発表されたそうです(QLife Pro)。プロスタグランディンという物質を含む目薬(以下PGA)は、緑内障の患者さんに対して、眼圧を下げる目的で使われてきました。対象となったのは緑内障の治療を受けている、186人の女性と157人の男性。PGAが眼圧を下げる以外に、どのような効果をもたらすかを観察。すると、この目薬には、二重の線の部分を深くして、目の周りの脂肪の層も薄くすることで、目の周りがスッキリし、結果的に眼瞼下垂の症状を抑えることが分かったというのです。この調査結果から、プロスタグランディン製剤の効能として、眼瞼下垂による視野欠損の改善があるというのです。眼瞼下垂の場合、目つきが悪く見られて悩んでいる方も多いそうです。すでに用いられている薬であるだけに安全性の確認などは実証されているので、より早い時期に、眼形下垂の患者さんの悩みを解消できるようになることが期待されているそうです。
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