岩場に生息する欧州のアリの一種は、道の分岐点で左に曲がる場合が大半を占めるとの研究論文が、先日発表されたそうです(AFPBB NEWS)。この集団的な習性は、アリの生存において有利に働いている可能性があるそうです。人間を含む多くの生物は、動作や感覚において、右か左の一方を他方より好む傾向を示すそうです。例えば人間の9割は右利きであり、セイヨウミツバチは主に右目を使って対象を認識しているそうです。研究では、欧州のフタフシアリ亜科のアリ(学名:Temnothorax albipennis)が左右どちらかに偏る傾向を示すかどうかを調べる実験を実施。最初の実験は、アリのコロニー8個を対象に、各コロニーから偵察に出たアリの集団が新しい巣を探索する様子を観察したところ、巣に立ち入った集団は、左折を35回、右折を19回行ったそうです。次に行った実験では、二股の分岐に枝分かれする複数の通路でできた迷路を使用。アリたちは2番目の分岐点以降、左折50回に対し右折30回で、左方向をより頻繁に選ぶ傾向が認められたそうです。
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