健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

PTSDで女性の糖尿病リスクは2倍に

2015-01-20 08:30:22 | 研究
心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症した女性は、そうでない女性に比べて2型糖尿病の発症リスクがほぼ2倍になるとの研究論文が、米国医師会の精神医学専門誌JAMA Psychiatryに掲載されたそうです(AFPBB NEWS)。今回の研究に用いられたデータは、1989年から2011年の間に米国人女性5万人近くを対象に実施された調査に基づくものだそうです。糖尿病リスク増加分の約半分は、抗うつ剤の使用(34%)と体格指数(BMI)の上昇によって判断される過食(14%)に起因することを発見。ですが、リスク増加分のもう半分については理由を明らかにすることができなかったとも。喫煙、食事、アルコール摂取量、運動などに関連する可能性は排除しているそうです。そして、PTSDの症状が重いほど、2型糖尿病の発症リスクが高くなることも分かったそうです。論文に掲載されている参考資料によると、女性の約9人に1人がPTSDを経験するとしており、これは男性の割合の約2倍に相当するそうです。
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