健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

大学院で骨格筋の謎を究明しませんか?

2015-01-16 08:30:55 | 研究
筆者の研究室では、骨格筋を対象に研究を展開しています。骨格筋の萎縮や肥大のメカニズム、損傷骨格筋の再生など骨格筋の可塑性制御機構の解明に取り組んでいます。
骨格筋は関節を固定したり動かしたりするのはもちろん、人体最大の器官でありその代謝も重要です。骨格筋量は基礎代謝を左右します。また、骨格筋が萎縮してしまうと、姿勢の維持や動作が困難になります。健康長寿のためには適度な運動が欠かせないとよく言われますが、これは骨格筋の機能が維持されているからこそ具現化できるものです。
骨格筋はトレーニングなどで鍛えれば肥大し、大きな力を出せるようになりますが、トレーニングをやめれば元の状態に戻ってしまうのはよく知られています。さらに、日常の活動レベルが少なくなっていくと、徐々に骨格筋は萎縮し、虚弱化していきます。萎縮し虚弱化すると、階段の上り下りが辛くなってエスカレーターやエレベーターを使用しがちになりますが、こうした行為はさらなる骨格筋の萎縮・虚弱化を招くという負のスパイラルになってしまいます。
でも、辛いものはできれば避けたいというのが人の常ですね。そこで、骨格筋の萎縮や虚弱化を防ぐ方策はないものか、日常生活活動レベルで骨格筋を鍛えることはできないかと、研究を展開しています。
こうした研究は、リハビリテーション領域ではもちろん、日常生活を送る人々から宇宙飛行士に至るまで、広範な人々の健康管理の上でも有用なものです。ですので、健康科学や宇宙医学も本研究室の研究領域の1つになっています。
「骨格筋の萎縮や虚弱化を防ぐ方策はないものか、日常生活活動レベルで骨格筋を鍛えることを明らかにする」と口で言うのはたやすいことですが、これらを解明することはそう簡単ではありません。骨格筋萎縮や虚弱化を防ぐためには、その前になぜ骨格筋は萎縮するのか、なぜ虚弱化するのか、骨格筋ななぜトレーニングに対して適応するのか、ということを1つ1つ明らかにしていかなければなりません。つまり、単にこんな運動トレーニングをしたら筋力が改善したというのは、研究とは言えません。なぜなら、こうしたアプローチでは、何千~何万、あるいはそれ以上の無限の数のトレーニング方法を試していかなければならず、結局は何が明らかになったのかよくわかりません。もちろん、こうしたアプローチが全く無意味かと言うとそういう訳ではありません。
研究とは、様々な事象の根底にある真理を追究するものですから、この場合はなぜ骨格筋は肥大するのかということがテーマになります。骨格筋肥大のメカニズムが明らかになれば、そのメカニズムを作動させるような運動やリハビリなどを行えばよいということになります。
研究のアプローチとしてはタンパク質やmRNA発現を解析していますが、初心者の方でも丁寧に教えますので、やる気・意欲のある方ならどなたでもできるようになります。大学院修士課程は2年間ですから、長い人生の中での2年間、研究に没頭してみませんか。

骨格筋研究に興味関心のある方ならバックグラウンドは問いません。生命科学、体育学、スポーツ科学、理学療法、看護、その他、出身学科などは不問です。まずはお問い合わせください。出身学部学科を問わず大学(4年生専門学校で大学院入学資格を得た得られる学校)を卒業されている方ならどなたでも受験できます。
短期大学や3年生の専門学校を卒業されている方でも、卒後の職務経歴により受験資格が与えられるかどうか審査を受けられます。

平成26年度より、受験科目が軽減されます。さらに、シニア入試も実施されるなど、門戸は広がっています。また、平成26年度よりテレビ会議システムを活用した遠隔授業が導入されますので、働きながら修学を考えている方や遠方の方でも学修できる可能性が高まります。

また、本学には修士課程しかありませんが、博士課程への進学を希望する方には、進学に関する指導も行います。

もちろん、研究室の見学も大歓迎です。
まずは、お気軽にお問い合わせください。

E-mail goto「アット」sozo.ac.jp
  (上記アドレスの「アット」の部分を@に変えてください。)
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