健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

肥満でも4人に1人は健康

2015-01-11 08:30:26 | 研究
ちょっと正月太りが気になる人へ朗報?です。肥満と診断された20人のうち5人は、ファストフードの食事量を数か月にわたって増やしても、体重が増加しただけで良好な健康状態を維持していたという実験結果が、Journal of Clinical Investigationに先日発表されたそうです(AFPBB NEWS)。この雑誌は、結構権威のある雑誌です。この研究では、被験者に1日当たりの食事量を1000キロカロリーずつ増やすことを推奨。主にファストフードを頻繁に食べるという方法で、体重の6%増加を目指してもらったそうです。すると、インスリン抵抗性や高コレステロール、高血圧、脂肪肝といった肥満に伴う症状が実験開始時にみられなかった人たちは、実験後に体重が約7キロ増加したものの、これらの代謝性合併症を新たに発症することはなかったそうです。一方、実験前から代謝性合併症があった人たちは、体重の増加に伴いこれらの症状が悪化したそうです。この結果は、一般集団において肥満と診断された人の約25%に、心臓発作や糖尿病、脳卒中の原因となる代謝性合併症が認められないという科学的見解と一致するものだそうです。遺伝子発現調節機構に違いがあるのでしょう。
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