健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

道路の騒音で寿命が短くなる

2015-07-06 08:30:04 | 研究
道路の騒音が激しい地域に住んでいると寿命が短くなり、心臓発作を起こす可能性が高まるという研究結果が、European Heart Journalに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。研究では、2003~2010年にかけて英London市内の騒音のレベルと死亡数や入院データを比較。 日中の道路の騒音が60dBを超えている地域では、55dB以下の静かな地域より、死亡数が4%以上多かったそうです。世界保健機関(World Health Organization、WHO)は、住宅地の騒音が55dB以上になると健康に問題が生じる恐れがあるとしているそうです。騒音が激しい地域は静かな地域に比べて住民が心臓発作で入院する割合が5%高く、この割合は高齢者の間では9%になるとも。夜間の道路の騒音が55~60dBの地域では心臓発作の割合が高齢者の間でのみ5%高まることも明らかに。研究チーム以外の専門家も、騒音がもたらす健康リスクの増大は小さいが、リスクが高まることは明らかだとコメントしているそうです。今回の研究結果は、騒音によって循環器疾患の要因となる高血圧やストレスが増えるという他の研究内容とも合致しているそうです。
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