健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

夕・夜のストレスで体内時計が乱れる

2015-07-13 08:30:52 | 研究
ストレスが体内時計を乱すことが明らかになったそうです(財経新聞)。細胞には体内時計が存在し、その乱れは、肥満・糖尿病やがんなどの発症リスクを高めると言われています。しかし、個体レベルでストレスが体内時計に影響を与えるのかは明らかになっていなかったそうです。今回、マウスが寝ている時刻に2時間拘束ストレスを与えたところ、肝臓、腎臓、唾液腺、副腎などの体内時計の時刻が早まることが分かったというもの。また、ストレス負荷の時刻を変えてみたところ、朝(マウスの起き始め)には全く影響がないが、夕方では体内時計が遅れ、夜(マウスの寝始め)は体内時計が組織間でバラバラになってしまうことも明らかに。しかし、この負荷を週3日間、5週間に渡って与え続けたところ、ストレスによる体内時計の乱れは見られなくなり、「慣れ」が体内時計のストレス応答にも存在することが示されたそうです。今後は、人の体内時計も同じようにストレスで大きく変動するのか、慢性的なストレスにより発症するうつ病患者の体内時計も乱れているのかなどを解明していくことが期待されるそうです。
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