子どもの精密な眼球運動計測を実現するための、非侵襲かつ操作性に優れた測定システムを開発し、注意欠陥多動性障害(ADHD:Attention Deficit Hyperactivity Disorder)の子どもは、目の速い動き(サッカード眼球運動)を制御する脳機能に異常があることを発見したという論文がPLOS ONEに掲載されたそうです(財経新聞)。ADHDは不注意、衝動性、多動性などの症状を特徴とする発達障害の一つで、近年、診断基準の変更や成人ADHD治療薬の承認などの影響で有病率は急増しているそうです。今回の研究では、開発した測定システムを用いて、ADHDと診断された5歳から11歳までの患者37名に対して、注視点移動に伴う順行性サッカード運動とよばれる速い眼球運動を計測・解析。その結果、対照群の定型発達児(88名)に比べ統計学的に有意なギャップ効果(固視点が一瞬消失することによって反応潜時が短くなる現象)の減弱があることが明らかになったそうです。したがって、ADHDの子どもでは、脳内の眼球運動制御機構のうちで意識的に注視活動を維持したり、サッカード運動(目の速い動き)を起こしたりする経路または機能に何らかの異常があることが示唆されたというもの。今後は、今回の研究成果が、成人や乳幼児にも適用できる診断ツールへの応用や、薬物・行動療法の有効性判定に利用可能な生体指標の確立に繋がると期待されているそうです。
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