カナダの大学教授と酒造会社がこのほど、4世紀ごろに飲まれていたビールを再現したそうです(AFPBB NEWS)。まず、エジプトの錬金術師が4世紀に記したレシピに取り組んだそうです。古代ギリシャ語で書かれたレシピは現代語に翻訳。そして、手臼で大麦の粉をひき、サワードウのパンを作るために水を加え、パンを焼く際には、サワードウに含まれる酵素を失活させないようにするため非常に低い温度に保つ必要があったそうです。焼きあがるまでには約18時間の手間のかかる作業を要したそうです。次に、サワードウパンをバーンハマーの発酵槽に浸したそうです。発酵槽内の飲料は「ミルクシェイク」に似た状態から2週間で黄金色のビールになったそうです。古代のビール作りの過程を現代の高度な技術を駆使したビール醸造と比較すると、その中心部分は何世紀を経ても基本的には変わっていないと思われたそうです。ただし、当時の方法の方がはるかに労働集約的な作業で、職務の専門化が不可欠だった可能性も高いそうです。
http://www.afpbb.com/articles/-/3167432?cx_position=16
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