安全なアルコール摂取量として推奨されている基準は多くの先進国で高すぎ、命を守るためには摂取量の限度をもっと下げる必要があると示唆する研究結果がThe Lancetに掲載されたそうです(AFPBB NEWS)。論文によると、1週間当たり100グラムを超えるアルコールを定期的に摂取している人では、男女ともに平均余命が短くなる傾向がみられたそうです。これはワインではグラス5~6杯、ビールでも中ジョッキ5~6杯分に相当するそうです。イタリア、ポルトガル、スペインではアルコール摂取量の上限が100グラムを50%超過しているそうです。また、米国では男性の摂取上限が(100グラムの)ほぼ2倍だそうです。この研究結果は、高所得国19か国で行われた研究83件のデータを基に、定期的に飲酒している30歳~100歳の男女、約60万人について分析したものだそうです。対象者は調査参加への同意後少なくとも1年にわたり観察対象となり、年齢や性別、社会経済的地位、糖尿病歴、喫煙の有無など健康に関する情報も考慮されたそうです。対象者のうち4万310人が死亡。研究チームはこれを対象者が各自で記録した飲酒量と比較。その結果、1週間に純アルコール100~200グラム相当の酒を飲んでいた人の平均余命は、飲酒量が100グラム相当を下回っていた人よりも約6か月短かったそうです。また、1週間当たり200~350グラムのアルコールを摂取していた人の平均余命は1~2年短く、350グラム以上になると最大5年も短かったということです。
http://www.afpbb.com/articles/-/3171046
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