健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

感染リスクが高い席?

2018-04-04 08:30:57 | 研究
飛行機で旅をする接触伝染病の人は、実際に病気を他人にうつす可能性がありますがが、主なリスクを負うのは主として左右の席および前後の列の乗客であることする論文が、PNASに掲載されたそうです(AFPBB NEWS)。研究では、大陸横断飛行の10便を研究対象とし、乗客の動きを細かく追跡して、SARS(重症急性呼吸器症候群)やインフルエンザのように空中および物の表面に付着した飛沫によって広がる代表的な呼吸器感染の確率を推定。その結果、感染している乗客の前後1列、横2座席以内に座っている乗客の感染確率は80%以上で、その他の乗客全員の感染確率は3%未満だったそうです。さらに、乗務員が感染している場合は、1回の飛行につき乗客平均4.6人を感染させる恐れがあると警告。ちなみに、公共保健サービスの指針では、特定の伝染病については患者の2列以内の乗客に検査を受けるよう促していることだそうです。空の旅の乗客が年間30億人であることを考えると、伝染性の病気にかかっている時に旅行するのは「重大な公衆衛生上の問題」になると指摘しているそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3168543
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