世界最古の洞窟壁画は、欧州に現生人類が現れる2万年以上前にネアンデルタール人(Neanderthals)によって描かれていたもので、絶滅した人類の祖先も、私たちのように象徴的思考が可能だったことを示しているという研究結果が、Scienceに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。この研究は、スペイン北東部ラパシエガ(La Pasiega)、西部マルトラビエソ(Maltravieso)、南部アルダレス(Ardales)の3か所の洞窟遺跡で見つかった壁画が描かれた年代を、新技術によってこれまでで最も正確に測定したものだそうです。測定結果によれば、これらの洞窟壁画が描かれたのは約6万4000年前までさかのぼるそうです。現生人類がアフリカから欧州にやって来たとされる時代より少なくとも2万年前。これらの洞窟壁画は、赤色の顔料を中心に黒色もところどころ使われ、動物の群れや手形、彫刻、点や円盤、幾何学模様などが描かれているそうです。そして、こうした象徴的な表現は知性の証拠とされ、これまでは現生人類に特有の能力と考えられていたものだそうです。
http://www.afpbb.com/articles/-/3166282?cx_position=7
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