長崎県立長崎西高の生物部に所属する女子生徒3人が大村湾で新種のアメンボを発見し、その研究成果がカナダの国際学術誌(電子版)に掲載されたそうです(YOMIURI ONLINE)。長崎西高は先進的な理数教育を行う文部科学省指定の「スーパーサイエンスハイスクール」(SSH)で、外部講師として週に数回、実験の指導などを行うアメリカ自然史博物館研究協力員ら、アメンボに関する専門的な話を聞くうちに、生態への関心が高まったそうです。アメンボには池や川などにいる「淡水性」のほか、海水に生息する「沿岸性」などがおり、世界に約500種以上いるとされているそうです。3人は昨年6月から、珍しい種類がすむとされる大村湾で絶滅危惧種の調査を開始。すると、淡水に生息する種に見られる細長い体の個体を発見。海岸などにいる種は体が丸みを帯びているのが一般的で、採取して調べたところ、淡水性の種とは触角や脚の長さが違うことが分かったそうです。夏休み中には、50回以上、現地に。学校では、4個の衣装ケースやモーターなどで作った特製の“水槽”で飼育。産卵にも成功し、塩分濃度が低い環境で繁殖することを確認したそうです。さらに、メーカーから無償貸与された高性能の電子顕微鏡を使い、雌の産卵管が淡水性の種より大きいことを確認。これが新種と判断する決め手となり、研究成果を論文にまとめ、今年5月に学術誌に掲載されたそうです。アメンボの新種発見は60年ぶりとのことです。
https://www.yomiuri.co.jp/science/20180819-OYT1T50017.html?from=ycont_top_txt
https://www.yomiuri.co.jp/science/20180819-OYT1T50017.html?from=ycont_top_txt