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ルーキー短評

2007-01-04 08:47:47 | イーグルス
 去年はMike PattersonとTrent ColeがDTとDEのルーキー最多サックを記録し、Reggie Brownもルーキー最多パス獲得ヤードを記録してファーストチームに選ばれたのですが、今年のルーキー達に目立った成績を残した選手は居ません。強いて言えば最終週に177ヤードを荒稼ぎしたHank Baskettが464ヤードでWRとしてルーキー4位の成績を残した位です。
 2004年のプロボウラー5人の含め、大量のシーズンエンドを出した去年はルーキー達に多くのチャンスが与えられたのに対して、今年はバックアップを用意したQBとDEの2人しかスターターはIRに入っていませんからルーキーに出番が無いのは仕方の無い事かもしれませんが、大成功といわれたドラフトの結果がスターターに成ったのはWLBのOmar Gaither1人では寂しいです。
 
 1巡指名 Brodrick Bunkley 5年契約か6年契約かで揉めた結果、キャンプに合流するのが遅れた事がシーズン通じて不振の原因でしょう。アクティブロスターには入ってもワンプレイもさせてもらえないようなみっともない状態が続いています。ストレートスピードは有りそうなので、もう少しパワーアップ出来れば良くなるとは思います(下半身の古傷が予想より悪かったようで、バルクアップ出来無い可能性があるようです。300ポンドを越えると足が耐えられない・・・)

 2巡指名 Winston Justice パスラッシュに対するフットワークはすぐにでもスターターで起用できるレベルに有るようですが、パワー不足が深刻のようです。ただ、骨格的にもまだまだバルクアップ可能と見られていますし、来年どういう体で春のキャンプに現れるのかが楽しみな選手ではあります。今年はTra,Jon Runyanが怪我無しで安定していた事も出場機会無しに終わった一因でしょう。来年はTraに挑戦する事になります。

 3巡指名 Chris Gocong カレッジでのパスラッシュエンドからSLBへのコンバートが期待されたのですが、神経の怪我(痺れ)により練習に参加する事が出来ずキャンプ中にIR入りしました。この手の怪我は原因不明で治らない事が結構有るので来年完治して戻ってくるのかがまず不安です。SLBとしてはパスカバーにやはり問題が有りそうです、Jerome McDougleはカットされるでしょうしDEに戻すのが良いのではないでしょうか。

 4巡指名 Max Jean-Gilles カレッジでは400ポンドでプレイしていた事も有る巨大なOLなのですが、キャンプには350ポンドで来たようです。長い腕を使ってパスプロテクトはそれなりの技術があるようですが、案外パワーが無いようでランブロックで押せないのが課題のようです。Shawn Andrewsのように体を作り直せば1巡指名候補だった実力を発揮出来るかもしれません。

 4巡指名 Jason Avant まずスピードが足りない事とポゼッションタイプとしては致命的な落球癖が問題です。現在5番目のWRですし、来シーズンチームに残っているかは微妙な所でしょう、WCOを理解すれば良くなる可能性はあります。

 5巡指名 Omar Gaither Mark Simoneauを放出させてMLBのバックアップの座を勝ち取りました。その後はニッケルLBとして起用されていましたが、Matt McCoyのランディフェンスの弱さを補う形でWLBのスターターに昇格しています。スターター昇格後間違いなくランディフェンスは向上していますし5連勝中です、将来はMLBに戻される事が規定路線のようです。チームのベストルーキーなのは間違い有りません。

 5巡指名 Jeremy Bloom 元世界選手権金メダリストのスキーヤーでKR/WRとしてもそれなりに実績が有りました。ドラフト直前のトリノオリンピックに出場していましたし、NFLの体を作るのが先と言われていた通りに怪我に悩まされてIR入りの結果になりました。体を作り直すことに成功したのか、スキーに戻る事になるのか結構微妙だと思います。

 6巡指名 LaJuan Ramsey 余っている筈のDTをもう一枚指名しました。出遅れたBunkleyの代わりにシーズン序盤はローテーションメンバーに入りましたが、すぐに出場機会を奪われています。5番手のDTとしては問題ないようですし、チームはキープするでしょう。

 ルーキーFA Hank Baslett 本人もチームもFAでの入団を考えて居たのに、代理人が勝手にMINと契約してしまった為、Billy McMullenとトレードして取り戻しました。巨大な体とそれに見合わないキャッチ力でキャンプから注目され、意表を付いたロングパスの受けてとしてビッグプレイでのターゲットになりました。来年Donte Stallworthがチームに残らない場合にはスターターに昇格する事に成ります、体を生かしたショートエリアでのパスキャッチを期待します。

 ルーキーFA Nick Cole 6-0 350ポンドの異様な体でゴールライン前のFBとして起用されました。最終戦では本職の?(カレッジではOTでCの経験無かったのですけど)Cとしてもプレイしています。Cのバックアップ兼FBとして使える面白い選手です。

 ルーキーFA Pat McCoy 1度もアクティブにならなかったので、どういう選手か良く分かりません。

 
 ドラフト時にはTop15に入ると予想されたBunkleyとJusticeの両取りに成功した上にNCAAサック記録を塗り替えたGocong,1巡指名候補だったJean Gillesまで獲得して大成功のドラフトと評価されましたが、燦々たる結果に終わりました。ベテランに怪我が少なかった事、元々ルーキーシーズンから起用する事をチームが考えていない事で起用のチャンスが無かっただけなのか、NFLのレベルに達していないから使え無かったのか、微妙な所だとは思いますが、2年目の来シーズンにどれだけ挽回出来るかを楽しみにしたいと思います。