プレイオフ1回戦のNYG戦は良くも悪くも強い時のEaglesらしい試合展開で23-20で勝ちました。
試合開始直後Tiki BarberのランとPlaxico BurressへのパスであっさりTDを許します。ある程度やられるのは織り込み済みでしたが、Tiki中心ではなくBurressへのパスを有効に使ってきたのはNYG側が前回の対戦と違う流れを作ろうとしたのでしょう。
この試合で苦戦する事になった最大の要因はShawn Andrewsを含めたインサイドを前半戦押せなかった事に有ります、NYG側の反則も取られた代わりに先手を積極的に取りに来る動き出しにやられました。特にJamaal Jacksonはスナップ後の出足で完全に後手を踏んで実力を発揮する事が出来ませんでした、リーグトップクラスのOLをどう殺すのかNYGが考えた結果オフサイド覚悟で先手を取りに来たのでしょう。Andrews1人が押しても他のOLがついてこなければランが出ない、シーズン序盤のような悪い状態が続きました。
第2Qに入ると同時にWR陣の奇跡的なブロックの連発でBrian Westbrookの49ヤードTDランが出ます。これは偶然ではないです、Reggie Brownのランブロックの堅実さはリーグでもトップクラスですし、Hank BaskettもTEが務まるサイズを持っています。Westbrookの良い所が全て出たランになりました、フィールドビジョン、1対1のタックルを交わす運動性、そしてスピード、レシーバー陣のブロックとWestbrookの良い所全てが出たTDでした。
ダブルチームで完全にカバーしている所に投げたボールをSheldon BrownがINT,敵陣15ヤードからのオフェンスでFGを奪い逆転しますが、少し気になる場面がありました。FGを蹴る前のJeff Garciaが右ロールしてBaskettがリードブロッカー兼レシーバーとして一緒に右に流れるプレイで、最後Baskettはパスを取れませんでした。このプレイはDonovan McNabb-Chad Lewisのコンビでいざと言うときに使ってきたEaglesの奥の手と言うべきプレイなのです。McNabbのスクランブルを警戒してLBが上がってくればChadに投げる、Chadにくっついたままならばスクランブルをする、そしてスクランブルの動きになる前にChadはレシーバーからブロッカーに代わる、2人にしか分からないコンビネーションで難局を切り抜けてきました。同じ事をやるのは無理だとは思います、あのプレイを出した以上はTDを取らなければならないと言う事でしょう、あのプレイをもう少し磨いておく必要があります。
次のディフェンスでTikiにロングゲインを許し逆にゴールラインディフェンスの場面が回ってきました。最終的にはINTできそうなコントロールミスに助けられましたが、あの場面でTDメーカーのBrandon JacobsもQBスニーク専門のJared Lorenzenも使ってこなかったのは最初のTD以後、それなりにTikiを止めていた事が影響していたと考えます。同時にゴールライン前でBrian DawkinsとMike Pattersonが異様な強さを発揮する事、インサイドのランを警戒する結果サイズのミスマッチが出来るコーナーへのパスを投げた方が確実と判断したのかもしれません。
FGを決められて同点になった次のオフェンスではWCOらしい短いパスをReggie Brownが良く拾ってくれました。最後はDonte Stallworthの得意なアウトに振ってからのポストパターンで完全に振り切りました。この試合Sam Madisonのサイドは捨てR.W. McQuartersとJason Bellを常に狙いました、この選択が大成功する結果になります。
試合開始直後TDをあっさり奪われ、その後もオフェンスが全く機能しない地味な展開だった第1Q,その後ほぼ全てのドライブが得点に結びついた第2Qと好対照な試合展開になりました。
第3Qはお互いのディフェンスが頑張った事(特に前記したようにインサイドが全く押せなかった事)でパントの蹴りあいになります。この試合Trent ColeよりもJuqua Thomasの動きが目立ちました、ニッケルパッケージだけでなくランシチュエーションでも起用されていました。そしてOmar Gaitherが狙われた右サイドへのランで好プレイを見せました、お互いにランディフェンスを上手にアジャストしています。
今シーズン結局50ヤード以上のFGを1本も成功させていないDavid Akersに46ヤードのFGが出てした、正直今のAkersに45ヤード以上を蹴らせるのはギャンブルです、キックオフも10ヤードくらいに落ちる事が増えています・・・。
Burressへのホールディングで自陣6ヤードからのディフェンスの場面を作られましたが、ここでもインサイドのランをノーゲインに押さえ、Sheldon Brownの好カバーでFGに止めています。
第4Qで7点リードの場面、ランを使って時間を潰したい所ですがこの試合4ヤードのランを積み重ねる事が出来ません、ランしか警戒していない裏を突いたのか、パスに注意を引く事でランが出るようにするつもりだったのか、久しぶりにディープ3連投であっさりパントの悪いパターンが出てしまいます。好調のReggie Brownスピードならば誰にも負けないStallworthならば1つくらい取れると思ったのでしょうけれど、ここで流れが少し変わったような気がしました。
Tikiへのラン、パスでじわじわと流れを引き寄せるNYGのオフェンスがFG圏内に入った所で3連続の反則で1&30の状態になりました。良い流れを自分から切ってくれたこれで勝った、と思ったのですが、Burressへの3連投でTDを奪われてしまいます。ブリッツを入れても浮かせたパスを投げればBurressがどうにかする、3回の対戦で全く変わっていない局地戦での敗北でした。特にBrownのCBブリッツではローテーションのSean Considineが全く付いていけてないです、あの場面でCBブリッツを入れるのならばDawkinsを付けるべきですし、せめてニッケルバックのJason Hansenにカバーさせる必要が有ります。ロング3連発で失った流れをフォルススタート連発とホールディングで失いかけたNYG、そしてありえないCBブリッツでまた失ってしまいました。この時点で次のボールを渡したらばまたBurressへのパスで逆転されるのは必定の状態でした。
嫌な流れを断ち切ったのはやっと機能し始めたOLでした、Andrews,Jon Runyanの右サイドでロングゲインを連発します。もう少し早くこのランを出す事が出来ればもっと楽に勝てたはずですし、流れを失いかけたロング3連発も無くBurressへの3連投も無かった筈です。
最終的には残り3秒まで時間を潰して38ヤードのFGをAkersが決めました。30ヤードから40ヤードのFGを8本中2本外しているAkersですが、ここはきっちりと決めてタイムアップ、23-20の僅差で勝利しました。
とにかくランが出なかった事が苦戦の原因です、Garciaのパスだけで試合を作るのは無理な事は分かっていました、A.J Feeleyで勝った時と同じでOLが頑張りランを中心にする事で勝っているのが今のEaglesです、次のNOはリーグトップクラスのDEコンビが居ますし、ランストッパーHollis Thomasも居ます。ラインが負けるとWestbrookもCorrell Buckhalterも走る事は出来ません、OLの改善を期待します。
Lito Sheppardが肘を脱臼して退場しています、NO戦の出場は無理なようなのでRoderick Hoodが出ることになります。Burress同様にサイズのあるMarques Colstonが居ますし、ジャンプボールに強いJoe Hornも居ます、リーグ1位のオフェンスを止める事が更に難しくなりそうです。
試合開始直後Tiki BarberのランとPlaxico BurressへのパスであっさりTDを許します。ある程度やられるのは織り込み済みでしたが、Tiki中心ではなくBurressへのパスを有効に使ってきたのはNYG側が前回の対戦と違う流れを作ろうとしたのでしょう。
この試合で苦戦する事になった最大の要因はShawn Andrewsを含めたインサイドを前半戦押せなかった事に有ります、NYG側の反則も取られた代わりに先手を積極的に取りに来る動き出しにやられました。特にJamaal Jacksonはスナップ後の出足で完全に後手を踏んで実力を発揮する事が出来ませんでした、リーグトップクラスのOLをどう殺すのかNYGが考えた結果オフサイド覚悟で先手を取りに来たのでしょう。Andrews1人が押しても他のOLがついてこなければランが出ない、シーズン序盤のような悪い状態が続きました。
第2Qに入ると同時にWR陣の奇跡的なブロックの連発でBrian Westbrookの49ヤードTDランが出ます。これは偶然ではないです、Reggie Brownのランブロックの堅実さはリーグでもトップクラスですし、Hank BaskettもTEが務まるサイズを持っています。Westbrookの良い所が全て出たランになりました、フィールドビジョン、1対1のタックルを交わす運動性、そしてスピード、レシーバー陣のブロックとWestbrookの良い所全てが出たTDでした。
ダブルチームで完全にカバーしている所に投げたボールをSheldon BrownがINT,敵陣15ヤードからのオフェンスでFGを奪い逆転しますが、少し気になる場面がありました。FGを蹴る前のJeff Garciaが右ロールしてBaskettがリードブロッカー兼レシーバーとして一緒に右に流れるプレイで、最後Baskettはパスを取れませんでした。このプレイはDonovan McNabb-Chad Lewisのコンビでいざと言うときに使ってきたEaglesの奥の手と言うべきプレイなのです。McNabbのスクランブルを警戒してLBが上がってくればChadに投げる、Chadにくっついたままならばスクランブルをする、そしてスクランブルの動きになる前にChadはレシーバーからブロッカーに代わる、2人にしか分からないコンビネーションで難局を切り抜けてきました。同じ事をやるのは無理だとは思います、あのプレイを出した以上はTDを取らなければならないと言う事でしょう、あのプレイをもう少し磨いておく必要があります。
次のディフェンスでTikiにロングゲインを許し逆にゴールラインディフェンスの場面が回ってきました。最終的にはINTできそうなコントロールミスに助けられましたが、あの場面でTDメーカーのBrandon JacobsもQBスニーク専門のJared Lorenzenも使ってこなかったのは最初のTD以後、それなりにTikiを止めていた事が影響していたと考えます。同時にゴールライン前でBrian DawkinsとMike Pattersonが異様な強さを発揮する事、インサイドのランを警戒する結果サイズのミスマッチが出来るコーナーへのパスを投げた方が確実と判断したのかもしれません。
FGを決められて同点になった次のオフェンスではWCOらしい短いパスをReggie Brownが良く拾ってくれました。最後はDonte Stallworthの得意なアウトに振ってからのポストパターンで完全に振り切りました。この試合Sam Madisonのサイドは捨てR.W. McQuartersとJason Bellを常に狙いました、この選択が大成功する結果になります。
試合開始直後TDをあっさり奪われ、その後もオフェンスが全く機能しない地味な展開だった第1Q,その後ほぼ全てのドライブが得点に結びついた第2Qと好対照な試合展開になりました。
第3Qはお互いのディフェンスが頑張った事(特に前記したようにインサイドが全く押せなかった事)でパントの蹴りあいになります。この試合Trent ColeよりもJuqua Thomasの動きが目立ちました、ニッケルパッケージだけでなくランシチュエーションでも起用されていました。そしてOmar Gaitherが狙われた右サイドへのランで好プレイを見せました、お互いにランディフェンスを上手にアジャストしています。
今シーズン結局50ヤード以上のFGを1本も成功させていないDavid Akersに46ヤードのFGが出てした、正直今のAkersに45ヤード以上を蹴らせるのはギャンブルです、キックオフも10ヤードくらいに落ちる事が増えています・・・。
Burressへのホールディングで自陣6ヤードからのディフェンスの場面を作られましたが、ここでもインサイドのランをノーゲインに押さえ、Sheldon Brownの好カバーでFGに止めています。
第4Qで7点リードの場面、ランを使って時間を潰したい所ですがこの試合4ヤードのランを積み重ねる事が出来ません、ランしか警戒していない裏を突いたのか、パスに注意を引く事でランが出るようにするつもりだったのか、久しぶりにディープ3連投であっさりパントの悪いパターンが出てしまいます。好調のReggie Brownスピードならば誰にも負けないStallworthならば1つくらい取れると思ったのでしょうけれど、ここで流れが少し変わったような気がしました。
Tikiへのラン、パスでじわじわと流れを引き寄せるNYGのオフェンスがFG圏内に入った所で3連続の反則で1&30の状態になりました。良い流れを自分から切ってくれたこれで勝った、と思ったのですが、Burressへの3連投でTDを奪われてしまいます。ブリッツを入れても浮かせたパスを投げればBurressがどうにかする、3回の対戦で全く変わっていない局地戦での敗北でした。特にBrownのCBブリッツではローテーションのSean Considineが全く付いていけてないです、あの場面でCBブリッツを入れるのならばDawkinsを付けるべきですし、せめてニッケルバックのJason Hansenにカバーさせる必要が有ります。ロング3連発で失った流れをフォルススタート連発とホールディングで失いかけたNYG、そしてありえないCBブリッツでまた失ってしまいました。この時点で次のボールを渡したらばまたBurressへのパスで逆転されるのは必定の状態でした。
嫌な流れを断ち切ったのはやっと機能し始めたOLでした、Andrews,Jon Runyanの右サイドでロングゲインを連発します。もう少し早くこのランを出す事が出来ればもっと楽に勝てたはずですし、流れを失いかけたロング3連発も無くBurressへの3連投も無かった筈です。
最終的には残り3秒まで時間を潰して38ヤードのFGをAkersが決めました。30ヤードから40ヤードのFGを8本中2本外しているAkersですが、ここはきっちりと決めてタイムアップ、23-20の僅差で勝利しました。
とにかくランが出なかった事が苦戦の原因です、Garciaのパスだけで試合を作るのは無理な事は分かっていました、A.J Feeleyで勝った時と同じでOLが頑張りランを中心にする事で勝っているのが今のEaglesです、次のNOはリーグトップクラスのDEコンビが居ますし、ランストッパーHollis Thomasも居ます。ラインが負けるとWestbrookもCorrell Buckhalterも走る事は出来ません、OLの改善を期待します。
Lito Sheppardが肘を脱臼して退場しています、NO戦の出場は無理なようなのでRoderick Hoodが出ることになります。Burress同様にサイズのあるMarques Colstonが居ますし、ジャンプボールに強いJoe Hornも居ます、リーグ1位のオフェンスを止める事が更に難しくなりそうです。