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McNabb&Feeleyで大丈夫

2007-01-21 22:55:21 | イーグルス
 ポジション毎に2006シーズンを分析してみます。

 QB Donovan McNabbからJeff Garciaに交代した事と、プレイコールがAndy ReidからMarty Mornhinwegへ入れ替わった事、どちらが影響したのかと言えばラン中心のプレイコールへの転向の方が大きな影響が有ったと思うのですが、ここ数年不振だったGarciaが素晴らしいプレイを見せました。

 Donovan McNabb

 10試合出場(10試合先発)パス316回で180回成功 成功率57% 2647ヤード18TD6INT レーティング95,5

 Donte Stallworthが加入した事で強肩を活かす事が出来ました、McNabbの特色は素晴らしいロングパスの精度とロングパスを投げるまでパスラッシュから逃げる脚力に有ります。そしてINTの少なさも特筆すべき記録ですが、これはWRですら取れない剛球とレシーバーとディフェンスが競り合うようなボールを投げる事を嫌う事が大きく影響しています。ロングパスにしても高さで競り合わせるようなボールではなく、決められたポイントに落とすようなボールを投げます、慎重なのかコントロール的に投げられないのかは微妙な所でしょう。
 2年連続シーズン途中でフィールドを去りましたが18TDで6INT,レーティング95で9週目までの成績ではリーグ2位のパスヤードでしたから素晴らしいシーズンを送ったと評価するべきです。ショートパスのコントロールが悪いのは相変わらずですが、今シーズンはショートを投げる場面自体が極端に少なかったように思えます。久しぶりにスクランブルを多用したシーズンになっていたのですが、膝の怪我をした事で2007シーズンはスクランブルを封印する事になるでしょう。
 10週目のTEN戦でサイドライン際でボールを投げ捨てた後にヒットされ右膝の前十時靭帯断絶の大怪我を負いシーズンエンドとなりました。この怪我にMcNabbの責任は全く有りません。ロールアウトしながら追いかけるパスラッシュを確認した後にサイドライン際に居たReggie Brownに投げ、そのままサイドラインの外に出た後にヒットされています。投げた後に立ち止まればヒットされると判断してしっかりサイドラインの外まで逃げたのにヒットされてしまったのですから、もうどうしようも有りませんでした。
 復帰は8月から10月と執刀医は診断していますが、すでに歩く事は出来ますしプール内で走るリハビリも行っています、これは予定よりもかなり早くリハビリが進んでいるようで7月末のトレーニングキャンプの開始にはチームに復帰出来るのではないかと言う情報も有ります。


 Jeff Garcia

 8試合出場(6試合先発ですがATL戦は1シリーズのみの出場です)パス188回で116回成功 成功率61,7% 1309ヤード10TD2INT レーティング95,8

 McNabbが負傷したTEN戦、初先発になったIND戦と良い所無しでA.J Feeleyへのスイッチを期待する声も出ましたが、その後立て直してプレイオフを含めれば8試合を6勝2敗で乗り切りました。期待されたショートパスを繋ぐ正統派WCOではなく、よれよれのボールながらオープンのWRを探す能力で投げ込んだロングパスと怪我を恐れないスクランブルでチームを牽引しました。
 卓越したリーダーシップで空中分解寸前のチームを纏め上げましたが、QBとしての能力と言う点ではそれほどの物は残っていません。OLが成熟した事と大き目のロールアウトで十分な時間を与えられ、Brian Westbrookのランを警戒せざるを得ない状態だった事は差し引くべきでしょう。
 1年契約でしたのでUFAになります、再契約してくれればACLから復帰になるMcNabbが間に合わなかった場合の保険として心強いです。McNabbのリハビリに時間を掛ける事が出来ると言うだけでも再契約の価値は有るでしょう、ただ37歳のGarciaにとって良い契約をする最後のチャンスですからスターターとして迎えるチームが有ればそれを優先するでしょう。


 A.J Feeley

 1試合出場(事実上1試合先発)パス38回投げて26回成功 成功率68,4% 342ヤード3TD0INT レーティング122,9

 ATL戦開始直後に地区優勝が決定した為にレギュラーシーズン最終戦はセカンドチームで戦う事になりました。OLはNFL初スターターと言うより実質初出場が2人入り、WR,TEはセカンドチーム、RBはエースのWestbrookは温存Correll BuckhalterとRyan Moatsは怪我で本来の動きとは程遠い状態の酷い状況の中、キャリア始めての300ヤード越えと素晴らしい活躍をしました。
 Garciaに交代後2試合機能しない事も有り若く過去に窮地を救った実績のあるFeeley待望論が沸きあがりましたが、Garciaが持ち直した事でチャンスを与えられませんでした。そして巡ってきたチャンスをしっかり物にしています。Garciaとの再契約が出来無い場合でもFeeleyを起用する事が出来ると計算出来るだけの仕事をしました、放送無かったので2年間でどう代わったのかは良く分かりません。

 
 Koy Detmer

 Feeleyの加入でキャンプ中に解雇されましたがプレイオフに入りホルダーとしてチームに復帰しました。QBとしてはもう使い物にはならないでしょう、ホルダー専門をロスターに入れる余裕は無いでしょうからチームのQB事情で2007シーズンチームに居るかが決まります。Garciaがチームに残れば100%解雇、ルーキーのQBが活躍すれば解雇と言う事になるでしょう。今シーズン同様に何かが起きた時にはいつでも呼び寄せる事が出来るEagles専属のFAのような形になるのではないかと思います。



 来年McNabbとFeeleyがチームに居る事はほぼ間違い有りません。もう1人がGarciaになるのかDetmerなのかルーキーを育成するのか、これは予想が出来ません。McNabbのリハビリが順調に進んでいる事を考えればGarciaはこのまま手放してドラフト下位で指名した後にDetmerと争わせるのではないかと考えます。