10年近いキャリアを持つ元プロボウラー2人と全員合計してもNFLでの出場経験が30試合に満たない若手達で構成されたOLはシーズンが進むにつれ熟成されていきました。
William"Don't call me Tra"Thomas 16試合出場
2005年に椎間板ヘルニアの手術を受け再起を賭けたシーズンになりました。公称349ポンドは変わっていないのですが、お腹がかなりすっきりしていますしかなりダイエットしていると思われます。長い腕を使ったハンドチェックは一級品ですし、対面の動きに同調するサイドステップは若い頃の動きを取り戻しました。しかし、縦の動きとパワーはかなり衰えてしまっています。スピードを増すパスラッシャーからQBの背後を守る為にはパワーを削ってでもクイックネスを向上させなければならないのでしょう、ダイエットして330ポンドだとしても260ポンド程度しかないDE相手に押せないのは問題が有ります。
去年代理人を変え、T.Oらと共に契約更新を求めました。NFLPAの契約情報を見ても2008年まで契約は有りますし、私の記憶でも2008年まで契約は有る筈なのですが、このオフUFAになるとするサイトが目立ちます。去年契約で揉めた時に2007,8シーズンの契約がオプションと書かれてきた様な気もします、来年は4,5ミリオンのベースサラリーが掛かる事、2巡指名のWinston Justiceが居る事と考えると、放出される可能性も有り得ます。
Todd Herremans 16試合出場
2005シーズンはLTで4試合先発しましたがTraが復帰した事で2006シーズンはLGにコンバートされました、若干バルクアップして300ポンド級のDTに対抗する為のパワーを増しているそうです。リーグ屈指のDE相手に通用したパスプロテクトはDT相手でも十分に通用しました、問題はパワー不足なのですがシーズン終盤は対面を押し潰す場面も増えましたしかなり改善されてきています。
契約延長をしたばかりなのであと10年近く契約が残ります。セカンドチームで戦った最終戦はLTに入っていますし、Eagles伝統のLGのスターターにOT.OG4ポジションのバックアップを兼任させると言う方針にぴったりの選手です。
Jamaal Jackson 16試合出場
OTからOG,ついにはCにコンバートされNFL入り4年目でスターターの座を勝ち取りました。Cとしては別格の330ポンドのパワーで巨大なNT相手でも押し負けない強さをチームに与えました、その代りにOGではなくCをプルアウトさせるEaglesの特徴的なランプレイは見られなくなりました。まだロングスナップは不安定のようでショットガンの時にはMike Bartrumが入る事も有りました、さらにCとしての技術を向上させることが必要です。スポイラのDr.Zの選ぶオールプロチームに選ばれました、インサイドのラン改善に大きな期待が寄せられます。
Jacksonも契約延長しました、本職のCを獲得した場合でもOGとしてスターターで起用するだけの能力も有ります。
Shawn Andrews 16試合出場
公称340ポンド、実際380ポンドでプレイしていた2005シーズンから、友人の死をきっかけにダイエットに取り組んで本当に340ポンドになってキャンプに姿を見せました。この事でフットワークが格段に向上してセカンドレベルの動きが別人のように向上しました、簡単に言えば対面のDTを跳ね飛ばすのはダイエット前と代わらないのですが、その後にもう1人LBを拾いに行く動きが出来るようになりました、この事がランオフェンスの劇的な改善に繋がりました。パスプロテクトでもパワーを活かしたハンドチェックでQBに寄せ付けません、オールプロ選出は過大評価のような気もしますが、それだけの評価を受けるだけの仕事はしました。
プレイオフNO戦で首を痛めて退場しました、キャリアを左右するような怪我ではないようですがプロボウルは欠場する事になりました。油断すればすぐに400ポンドになってしまうAndrewsにとってトレーニングが出来無いと言う状況を乗り越えられるのかが少し心配です。
Jon Runyan 16試合出場
UFAだったオフにNYJよりも低い金額のオファーを受け入れてチームに帰って来ました。公称330ポンドですが、スピードアップの為に300ポンド近くまでウエイトダウンしている事を公開しています。連続先発記録でNFL史上5位の記録を続けている鉄人は2006シーズンも全試合先発しました、OLのリーダーとしてチームの精神的支柱でもあります。ランブロック、パスプロテクト共にどんな相手でも無難にこなす能力は今でも一流ですが、キャリアの晩年に近づいているのは事実でしょう。
Scott Young 16試合出場?
事実上OL唯一のバックアップだったのがYoungです、カレッジでDLからOLにコンバートされたばかりの選手なので経験が足りません。パワーではチームでもトップクラスですし縦に動くフットワークはDL出身と言う事も有り機敏です、ランブロックOGとしての素質は十分に有ります。Andrewsの代役として出場したNO戦では致命的なミスを連発してしまいました、まだまだ全ての面で足りません。何試合でOLとして出場したのかは不明です、公式記録の試合出場もSTでの起用だと思われます。
Nick Cole 16試合出場?
バックアップC兼ゴールライン前専用のFBとして起用されましたが、Cとしてプレイしたのは多分セカンドチームで戦った最終戦だけでしょう。ゴールライン前でFBで使うだけのフットワークを持っています、元々カレッジでCの経験が無いですしOGとしてのドライブブロックを得意としていたようです。来シーズンチームに居るかどうかは微妙な選手でしょう。
Winston Justice
2巡指名でチームに加入しました、フットワークは素晴らしくキャンプではDarren Howard相手にパスプロテクトでは良い勝負をしたそうです。しかしパワー不足でランオフェンスで全く貢献できなかった為にアクティブロスターに入る事は有りませんでした。とにかくバルクアップする事でランオフェンスに参加するようになる事が必要です、Justiceの成長次第でTra放出にも影響が出てくるでしょう。
Max Jean-Gilles
4巡指名ですがドラフト前では1巡指名候補に名前が有り、370ポンドの巨体を活かしたドライブブロックと長い腕を使ってのパスプロテクト両面で素晴らしい素材と見られていました。しかし、スピードに対処する為に350ポンド程度にまでウエイトを落とした結果なのかランブロックのパワー不足が表面化しています。Justice同様にパワーアップする事が試合に出るためには必要です。
Pat McCoy
2部校からルーキーFAとして入団しました。同期のJuaticeとJean-Gillesを追い抜くのは(実力と言うよりも契約的に)難しいでしょうし、スターターの若手3人+この2人で当面のOL構想を練っているでしょう。来シーズンチームに居る可能性は低いです。
下降線をたどる大ベテランと急上昇する若手グループ、来シーズンもこの傾向が続くでしょう。Tra,Runyanの穴を埋める若手の更なる成長がチーム力維持のために必要になります。
William"Don't call me Tra"Thomas 16試合出場
2005年に椎間板ヘルニアの手術を受け再起を賭けたシーズンになりました。公称349ポンドは変わっていないのですが、お腹がかなりすっきりしていますしかなりダイエットしていると思われます。長い腕を使ったハンドチェックは一級品ですし、対面の動きに同調するサイドステップは若い頃の動きを取り戻しました。しかし、縦の動きとパワーはかなり衰えてしまっています。スピードを増すパスラッシャーからQBの背後を守る為にはパワーを削ってでもクイックネスを向上させなければならないのでしょう、ダイエットして330ポンドだとしても260ポンド程度しかないDE相手に押せないのは問題が有ります。
去年代理人を変え、T.Oらと共に契約更新を求めました。NFLPAの契約情報を見ても2008年まで契約は有りますし、私の記憶でも2008年まで契約は有る筈なのですが、このオフUFAになるとするサイトが目立ちます。去年契約で揉めた時に2007,8シーズンの契約がオプションと書かれてきた様な気もします、来年は4,5ミリオンのベースサラリーが掛かる事、2巡指名のWinston Justiceが居る事と考えると、放出される可能性も有り得ます。
Todd Herremans 16試合出場
2005シーズンはLTで4試合先発しましたがTraが復帰した事で2006シーズンはLGにコンバートされました、若干バルクアップして300ポンド級のDTに対抗する為のパワーを増しているそうです。リーグ屈指のDE相手に通用したパスプロテクトはDT相手でも十分に通用しました、問題はパワー不足なのですがシーズン終盤は対面を押し潰す場面も増えましたしかなり改善されてきています。
契約延長をしたばかりなのであと10年近く契約が残ります。セカンドチームで戦った最終戦はLTに入っていますし、Eagles伝統のLGのスターターにOT.OG4ポジションのバックアップを兼任させると言う方針にぴったりの選手です。
Jamaal Jackson 16試合出場
OTからOG,ついにはCにコンバートされNFL入り4年目でスターターの座を勝ち取りました。Cとしては別格の330ポンドのパワーで巨大なNT相手でも押し負けない強さをチームに与えました、その代りにOGではなくCをプルアウトさせるEaglesの特徴的なランプレイは見られなくなりました。まだロングスナップは不安定のようでショットガンの時にはMike Bartrumが入る事も有りました、さらにCとしての技術を向上させることが必要です。スポイラのDr.Zの選ぶオールプロチームに選ばれました、インサイドのラン改善に大きな期待が寄せられます。
Jacksonも契約延長しました、本職のCを獲得した場合でもOGとしてスターターで起用するだけの能力も有ります。
Shawn Andrews 16試合出場
公称340ポンド、実際380ポンドでプレイしていた2005シーズンから、友人の死をきっかけにダイエットに取り組んで本当に340ポンドになってキャンプに姿を見せました。この事でフットワークが格段に向上してセカンドレベルの動きが別人のように向上しました、簡単に言えば対面のDTを跳ね飛ばすのはダイエット前と代わらないのですが、その後にもう1人LBを拾いに行く動きが出来るようになりました、この事がランオフェンスの劇的な改善に繋がりました。パスプロテクトでもパワーを活かしたハンドチェックでQBに寄せ付けません、オールプロ選出は過大評価のような気もしますが、それだけの評価を受けるだけの仕事はしました。
プレイオフNO戦で首を痛めて退場しました、キャリアを左右するような怪我ではないようですがプロボウルは欠場する事になりました。油断すればすぐに400ポンドになってしまうAndrewsにとってトレーニングが出来無いと言う状況を乗り越えられるのかが少し心配です。
Jon Runyan 16試合出場
UFAだったオフにNYJよりも低い金額のオファーを受け入れてチームに帰って来ました。公称330ポンドですが、スピードアップの為に300ポンド近くまでウエイトダウンしている事を公開しています。連続先発記録でNFL史上5位の記録を続けている鉄人は2006シーズンも全試合先発しました、OLのリーダーとしてチームの精神的支柱でもあります。ランブロック、パスプロテクト共にどんな相手でも無難にこなす能力は今でも一流ですが、キャリアの晩年に近づいているのは事実でしょう。
Scott Young 16試合出場?
事実上OL唯一のバックアップだったのがYoungです、カレッジでDLからOLにコンバートされたばかりの選手なので経験が足りません。パワーではチームでもトップクラスですし縦に動くフットワークはDL出身と言う事も有り機敏です、ランブロックOGとしての素質は十分に有ります。Andrewsの代役として出場したNO戦では致命的なミスを連発してしまいました、まだまだ全ての面で足りません。何試合でOLとして出場したのかは不明です、公式記録の試合出場もSTでの起用だと思われます。
Nick Cole 16試合出場?
バックアップC兼ゴールライン前専用のFBとして起用されましたが、Cとしてプレイしたのは多分セカンドチームで戦った最終戦だけでしょう。ゴールライン前でFBで使うだけのフットワークを持っています、元々カレッジでCの経験が無いですしOGとしてのドライブブロックを得意としていたようです。来シーズンチームに居るかどうかは微妙な選手でしょう。
Winston Justice
2巡指名でチームに加入しました、フットワークは素晴らしくキャンプではDarren Howard相手にパスプロテクトでは良い勝負をしたそうです。しかしパワー不足でランオフェンスで全く貢献できなかった為にアクティブロスターに入る事は有りませんでした。とにかくバルクアップする事でランオフェンスに参加するようになる事が必要です、Justiceの成長次第でTra放出にも影響が出てくるでしょう。
Max Jean-Gilles
4巡指名ですがドラフト前では1巡指名候補に名前が有り、370ポンドの巨体を活かしたドライブブロックと長い腕を使ってのパスプロテクト両面で素晴らしい素材と見られていました。しかし、スピードに対処する為に350ポンド程度にまでウエイトを落とした結果なのかランブロックのパワー不足が表面化しています。Justice同様にパワーアップする事が試合に出るためには必要です。
Pat McCoy
2部校からルーキーFAとして入団しました。同期のJuaticeとJean-Gillesを追い抜くのは(実力と言うよりも契約的に)難しいでしょうし、スターターの若手3人+この2人で当面のOL構想を練っているでしょう。来シーズンチームに居る可能性は低いです。
下降線をたどる大ベテランと急上昇する若手グループ、来シーズンもこの傾向が続くでしょう。Tra,Runyanの穴を埋める若手の更なる成長がチーム力維持のために必要になります。