イーグルスファンの独り言 Philadelphia Eagles Fan Blog

フィラデルフィア イーグルス ファン ブログ

先が見えない

2010-10-28 06:02:00 | イーグルス
 バイウイークに突入し、来週の練習開始までひとまず休養に入りました。4勝3敗の結果については、プレイオフに出るには5勝2敗じゃないと難しいと考えていましたが、Kevin Kolbの本格化が遅れた代わりにMicheal Vickが全盛期に近いプレイを見せていますしDonovan McNabbからの切り替えが上手くいくかどうかがチームの鍵を握る、と言う意味でVickの復帰でどれだけ良化するのか、プレイオフの可能性は十分に残っています。

Micheal Vick  開幕戦途中から出場し、4週目のWAS戦途中肋骨損傷により退場、IND戦より復帰予定。
パス 96回中59回成功 61.5% 6TD 0INT レーディング108.8
ラン 24回 187ヤード 平均7.2ヤード 1TD
 開幕戦で後1歩及ばなかったものの素晴らしいリリーフを見せ、ワイルドドック要員から一躍エースQBとしてDET.JAC戦を勝利に導き9月のNFC Offensive player of the monthに選ばれました。WAS戦でスクランブルTDプレイ時に負傷し現在休養中。
 やっている事はファーストターゲットを見て、空いてなければ走れの非常にシンプルな物なのですが、走り出した後の破壊力が並では有りませんからそれで十分に通用します。同時にポケットでもパスラッシュを見てから動けるだけの余裕を持ち、ベテランらしい落ち着きを見せています(去年はポケットに留まって投げるプレイでは挙動不審だったのですけれど・・・)
 復帰後の課題としては左側に逃げられないと精神的に追い詰められる事(いざとなれば走れば良い、この逃げ道が有るから余裕を持ってターゲットを探せる)でしょう。ドローは別として、スクランブルのほとんどは外外に逃げてからのものです。スクランブルでポケットの内側から抜けれるようになれば破壊力は倍増する事になります(ドローではインサイドを果敢に飛び込めるのに、スクランブルだとどこが空いているのかの判断が悪いんですよ)
 

Kevin Kolb 開幕戦で酷いプレイの後に仮病っぽい負傷退場、WAS戦で途中出場、SF.ATL戦に勝利するもTEN戦では酷いプレイでスターター降格。
パス 153回中97回成功 63.4% 6TD 6INT レーティング85.3
ラン 10回 57ヤード 平均5.7ヤード
 ファーストターゲットを見続け、見ているのにダブルチームされているのが理解できずに無理なパスを投げる。ファーストターゲット以外全く見えずに背後からではなく正面から飛び込んでくるパスラッシュに全く気が付かずにそのままサックされる。初心者のMaddenでもみているかのような判断力の悪さは致命的です。ポケットが完璧な仕事をしてパスラッシュから守りきり、ファーストターゲットに指定されたレシーバーがDBを振り切る、この2つを成功させなければパスが成功しない。正直、この2つが有ればルーキーでも投げれると思いますけどね・・・
 Kolbの経験値稼ぎでシーズンが終るかもしれない、それでも今後5年任せられるQBになる素材ならば仕方が無い。と開幕前考えていましたが、現状を見る限りではあと半年使ったとしても良くなる可能性は低そうですし、次のQBを探して欲しいです。
 物凄く好意的に考えると、元々ファーストターゲットを活かす為にその他のレシーバーが動くシステムです。普通はファースト、セカンド、セーフティバルブと別の動きをするのですが、うちはファーストターゲットにパスが成功するの前提で反対側のWRがブロックしに行ったり、初めから取る気の無いデコイとしての動きをする為、セカンド・サードターゲットを見ても空かない(カバーミスが無ければ)事が多いのです。


 Kolbが3年間サイドラインでどんな準備をしてきたのか、コーチ陣はKolbのどこにMcNabbを放出してまでエースの座を渡すだけの素質を見出したのかが全く理解出来ません。チーム全体として優勢の時は良いプレイ、劣勢の時は何をやってもダメ、この手のQBでもサードダウンだけはなぜかクリア出来るとか勝敗の鍵を握るプレイだけは素晴らしいプレイをしてくれると起用する価値が有るのですけれどKolbにはそれが有りません。
 Vickはワンパターンを読まれても止められないのか、分析すれば止められてしまうのか、シーズンを通じてエースQBで使えるのかはまだ分かりません。どうにもスーパー出場時にATLのVickを完璧に殺した試合の印象が強く、こうすれば止まると言う方法が非常に簡単なQBにいつまでも見えてしまいます。RB並みのスピードを持っている事が前提のプレイですし30歳を超えてあとどれだけ賞味期限が残っているのか、将来チームを支えるQBにするには年齢が最大の不安点になります。

 KolbがSF.ATL戦と数字は残しましたがレシーバー陣がカバーを打ち破っただけでファーストターゲットに放れる状況を作った味方に感謝するべき試合でした。レシーバー陣がカバーを打ち破れなかったTEN戦でのプレイを見ると成長速度が非常にゆっくりなのが分かります、今後試合で使って伸ばすだけの犠牲を払う気にはなれません、2010シーズン残りはVickを起用する事を期待します。