イーグルスファンの独り言 Philadelphia Eagles Fan Blog

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2巡42位 Jordan Matthews

2014-05-22 07:31:00 | ドラフト
 2巡54位から42位にトレードアップして今回のドラフト最大のニーズであったWRを指名しました。

 2巡42位 WR Jordan Matthews Vanderbilt大
身長6-3 1/8 体重212ポンド スカウティングコンバインで40ヤード4.46、ショートシャトル4.18、スリーコーン6.95、垂直飛び35インチ、幅跳び10フィート、ベンチプレス21回
 Alabama州Madison出身、親戚に殿堂入りWR Jerry Riceが居ます。
 高校時代はWRとDBでプレイ、1000ヤード越えを2度記録しています。またバスケットボールでも州の大会優勝メンバーの一員でした。

 2010年Vanderbiltに入学後レッドシャツ無しで1年目から試合に出場すぐにスターターに定着しています。3年生4年生とSECのファーストチームに選ばれ、4年生の時はAPオールアメリカンのサードチームにも選ばれました。4年間スターターだった事で、強豪SECで、4年間通算のキャッチ数とレシーブヤードの記録を更新しています。

1年生 12試合出場10先発 15レシーブ 181ヤード 4TD
2年生 13試合出場13先発 41レシーブ 778ヤード 5TD
3年生 13試合出場13先発 94レシーブ 1323ヤード 8TD
4年生 13試合出場13先発 112レシーブ 1477ヤード 7TD

 ドラフトサイトによる長所と短所
長所 
 柔軟な膝を活かした方向転換
 ボールの落ちる位置に入るのが上手い
 速いボールに適応する柔軟な手
 空いている場所を見つける目
 スピードを殺さない方向転換
 腰の回転が良い
 腕が長い

短所
 細身で筋力アップが必要
 プレスカバーに弱い
 RACのバリエーションが少ない
 爆発的スピードが無い

 2巡42位と言う指名順位について、少しリーチと言う声は目にします。同時に、ニーズを埋める良い指名との評価も有ります。1巡候補が消えた後の2番手集団の先頭で指名(トレードアップ)する必要が有ったのか?と言うものでしょう。これはChip Kellyら首脳陣がMatthewsだけが欲しかったのであれば仕方が無い。こう考えます。2-3人候補が居たならば、少し勿体無かったかもしれません。

 WCO向きのポゼッションレシーバー、Mike Mayockにはこう評価されています。
 4.45スピードでポゼッション?と思いつつ動画を見ましたが、SECのレベルが高いのを考慮してもワイドアウトから縦で抜けてない・・・手の長さとボールが飛んでくる瞬間の出し方が上手くて20ヤードレシーブのようなビックプレイを成功させていますが、抜き去ったようなプレイはまず見れません。
 同時にワンマンエースとして100レシーブを記録しているので仕方が無いところですが、5ヤードのタイミングパスのようなWCOっぽいプレイを数多く成功させています。3試合見ましたが、ワイドアウトから縦に走らせるよりも、スロットから5ヤード7ヤードの方が目に付きます。
 現段階のイメージではJeremy Maclinの方が数段上に感じます(ACLやる前のイメージですが)Matthewsがディープスラント系の縦から斜めへの方向転換の動きを得意としているのか?これが出来れば大きな問題ではないかもしれませんけれど、苦手だとするとワイドアウトで起用するにはちょっと厳しいように思えます。
 細いと言ってもTodd Pinkstonのような選手ではないですし、Pinkstonのように縦のスピードと高さだけで飯が食える訳でも有りません。(コメントでPinkがNG登録されています「爪楊枝」とでも打ってください)
 スカウティングコンバインなどの数値にカレッジでの記録を見ればワイドアウト向きなのですけれど、動画を見るとミスマッチを作れるスロットレシーバーでした。
 筋肉を付ける事でスムーズにルートに出れるようになったり、ディープボールをタイミングだけでなく競り合いの押し合いで取れるようになれば高さとスピードを兼ね備えた相手にとって厄介な選手になるでしょう。逆に、今のままだと、スピード・サイズ・キャッチ力・ルートラン全てが中の上でずば抜けたものが無いMaclinの下位互換、全てが中の中でしかない平凡な選手のような事になるかもしれません。
 エースレシーバーとして相手のエースCBを打ちのめすのはちょっと難しいように見えます。もちろん、これからの成長でNFLのレシーバーらしくなっていくのですけれど。高さとスピードのキャッチの勘の良さ、これにもう一つ武器が加われるのかどうか、大成するかどうかは今後の成長次第と考えます。

ドラフトと年齢

2014-05-21 09:28:00 | イーグルス
 評論家によるドラフトの評価、大手(EspnとかCBSとか)8社の評価をまとめたものが出ました。
 Eaglesは32チーム中19位(1巡持ってないWASやINDが最下位近くに居るので、30チーム中19位ですかね)中の下と言う評価となっています。
 実際、リーチに見える指名が1-2日目続いたのでこの手の評価が高くないのは予想していました。OLBとWRの2大ニーズを埋めに来るのは指名候補との面接などから明らかでしたし、OLB.WR.WRと指名したニーズを埋める事とその時点で残っている最高の選手を取るBPAのどちらを重視するかで評価は変わるでしょう。
 そう言う意味で、Eaglesの指名に対する評価にはばらつきが有るようです。8社の評価で上下の差が激しいチームとして名前が挙げられています。
 ポジション的にだぶついても、良い選手なら若いし高く売れる。逆にニーズ通りでもロスターに残れないようじゃあ意味が無い。こう考えるのか、このポジションを埋めなかったら試合にならないじゃないか。そう考えるのか。難しいところです。
 今年のEaglesのドラフトはポジションニーズ重視で指名をした。ちょっとリーチ気味でも、埋めるべきところを埋めたのは評価すべきだと思います。
 Trent Coleの後継者兼、Connow Barwinのバックアップになれる万能型OLBから始まり。DeSean Jacksonが抜けた穴埋めとサイズアップを狙う大型WR、縦横に機敏な小型スロットWR。4巡からもCBのデプス補強、DEのデプス補強、Sのデプス補強、最後に必要だったランストップ専用NT。ニーズ重視の指名となりました。
 ニーズよりもタレントの考えが強くなっているように感じているのですが、その状況の中でニーズ優先にした事がどう出るのか。早くても今年のファイナルカット、普通に考えれば2-3年後に結果を考える事になるはずです。


 選手の年齢についても統計が出ています。
 Evan Mathis,Jason Peters,Todd Herremansと30代のスターターを3人抱えると言う事で、OLのスターター(候補)5人の平均年齢がリーグで2番目に高いチームになっています。同時に30代のスターター3人はリーグ最多。Mathisは経験を重視するC以外のポジション(GとT)としては最高齢スターターになります。後継者の育成が必要と言う事ですね。実際に2012年はOLに怪我人が続出してAndy Reid解雇の大きな理由になりました。高年齢になればなるほど怪我のリスクは増しますから、来年のドラフトでは重要なニーズとしてOLが挙がるでしょう。
 今年OL(特に下位候補からスターターを出しやすいOG)を指名しなかった事に対する批判は有ります。ただ、Allen BarbreとDennis Kellyでバックアップの人数はクリアしているのですよ。来年の2-3巡でOGを1枚、再来年も1-3巡でOGかOTをもう1枚。怪我など緊急事態のときはFAで補強するような事になると考えます(ベテラン3人には5-10ミリオンの年俸支払っているので解雇して補強ならキャップを圧迫する事も無いでしょう)

 チーム全体の年齢構成、26.7歳で年齢の高い方から数えてリーグ16位。オフェンスは27.5歳で9位、ディフェンスは22位。このようになっているようです。
 オフェンスの年齢が高いのは明らかにOLのベテランが引き上げています。ディフェンスは若い方から10番目でここも予想通りです。
 HCが変わって入れ替え中の割には高年齢でしょうか。来年のドラフト後に同じ統計を取れば、もっと若いチームになっていると予想します。

5巡162位 Ed Reynolds

2014-05-20 18:29:00 | ドラフト
 Arrelious Bennを解雇してウエーバー期間を経てから再契約しました。去年ACLで全休しましたし、4年目ミニマムでの安い契約に書き換える事に成功しました。

 ルーキーFAの入れ替えが有りました。CB John Fultonを解雇、トライアウトでルーキーキャンプに参加していたDB Davon Morganと契約しています。


 
 5巡162位 FS Ed Reynolds Stanford大
身長6-1 体重207ポンド スカウティングコンバインで40ヤード4.56、垂直飛び32インチ、幅跳び9フィート9インチ、ベンチプレス15回。
 プロデイでは40ヤード4.51、ショートシャトル4.49、スリーコーン7.18、垂直飛び38インチ。

 North Carolina州Stoneville出身、高校時代はRBとDBでプレイして、Virginia州選抜のRBとDB(2回)に選ばれています。陸上では三段跳びなどで校内記録を持っているようです。
 2010年にStanfordに入学、レッドシャツ無しで1年目からプレイしますが、2年目の11年はACL手術で全休、怪我によるレッドシャツ扱いとなりました。
 2度目の2年生からスターターに昇格、Pac12のファーストチーム、APのオールアメリカンサードチームに選ばれました。3年生の去年、Pac12のファーストチームに選ばれています。
 レッドシャツジュニアと言う形でアーリーエントリーしています。

1年生 7試合出場 6タックル
ACLでメディカルレッドシャツ
2年生 14試合出場 14先発 47タックル 6INT 5PD
3年生 14試合出場 13先発 87タックル 1INT

 ドラフトサイトによる長所と短所
長所 
 TEの相手が出来るサイズ
 父がNEなどで10年プレイした血統
 ゾーンカバーでの反応
 INTを狙う判断力
 手をしっかり回すタックル

短所
 平凡なスピード
 運動能力に劣る
 手が小さい
 マンカバーは苦手
 高いジャンプが出来ない

 
 スカウティングコンバイン前は2-3巡評価も有ったのですけれど、平凡な数値記録、腰が硬くターン能力に疑問が持たれたコンバインでの実技。そしてスピード面での改善が見られなかったプロデイ。あっという間に評価が落ちて5-6巡程度での指名予想になっていました。
 コンバインでのドリルを見ても、鋭さが無いです。決められたルートをなぞっているだけで、実戦でボールが飛んできた時に反応するような機敏さを感じません。
 試合は3試合見ました。Sは画面から切れてしまう事が多いのでパスカバーでボールが飛んでくる前の動きは良く分かりませんけれど、瞬間的にスピードアップするようなプレイよりも継続的に巡航速度を維持するタイプに見えました。カバー2タイプのSと言う評価もあるのですけれど、焦眉範囲が広いと言うよりも、常に走り続けて後方でも付いていく(カバーが出来るかは別)と言うことかもしれません。
 NFLで通用するのかと言う点で、5巡指名辺りが適当でしょう。頭脳面が素晴らしいと言うような所が無いと53人枠に残るのは難しいかもしれません。

トライアウト7人

2014-05-16 08:09:00 | イーグルス
 7巡指名のNT Beau Allenと4年契約で合意しました。


 現地金曜日からのルーキーキャンプに呼ばれているトライアウト選手7人が公表されています。

LB Blaze Caponegro Temple
 身長6-0 5/8 236ポンド 40ヤード4.82

TE Jamie Childers Coastal Carolina
 身長6-4 1/2 246ポンド 40ヤード4.69 2012年卒業、STL,NYGなどのキャンプに参加。

LB Ryan Donohue Connecticut
 身長5-11 5/8 244ポンド 40ヤード4.84

LB Anthony Larry Eastern Washington
 身長6-2 1/4 251ポンド 40ヤード4.74

C Mackey MacPherson Syracuse
 身長6-1 3/8 306ポンド 40ヤード5.43

S Davon Morgan Varginia Tech
 身長5-11 5/8 194ポンド 40ヤード4.76 2011年卒業、NYJのキャンプ参加。去年はアリーナでプレイ。

T Baker Steinkuhler Nebraska
 身長6-4 3/4 311ポンド 2013年卒業、HOUのキャンプに参加。カレッジ時代はDLで今回のトライアウトでOLにコンバートなのか、書き間違いなのかは不明。

 地元採用+怪我などでPSなどチームを転々とする若手。と言う感じです。

3巡86位 Josh Huff

2014-05-15 20:21:00 | ドラフト
 現地金曜日から始まるルーキーとQB(PS組の若手なども参加するはず)だけで先行して行われるルーキーキャンプが3日間あります。労使的に1巡指名の5年目オプションの有無、全額保障かどうか?以外は交渉の余地がほとんど無いですから、キャンプ開始までに2-7巡のルーキーとは次々に契約を成立させるでしょう。

 契約第一号のJosh Huffの映像を見てみましたので、感想などを書いていきます。

 3巡86位 WR Josh Huff Oregon大
身長5-11 1/4で206ポンド、スカウティングコンバインで40ヤード4.51(速報値4.45)垂直飛び35インチ、幅跳び9フィート8インチ、ベンチプレス14回。
 プロデイで40ヤード4.47、ショートシャトル4.12、スリーコーン6.96、垂直飛び37インチ、幅跳び9フィート10インチ、ベンチプレス15回。

 Texas州Houston出身、高校時代はRBとして主にプレイ(RB/QB/WR/CB/KR)最終学年では1147ヤード11TDのラン、856ヤードのパスを投げています。
 Oregon大入学後はWRが主任務になり、レッドシャツ無しで1年生から試合に出ています。2年生からスロットレシーバーとして先発が増えました。3年生までの3年間Chip Kellyにコーチされています。4年生の去年、一気に数字を伸ばし12TDの大活躍となりました。3年生4年生の2回、Pac12のコーチが選ぶファーストチームに入っています(特記事項に無いと言う事はAP選出ではないのでしょう)

1年生 13試合出場  2先発 19レシーブ 303ヤード 3TD
KR 23回 平均24.7ヤード
2年生 12試合出場 10先発 31レシーブ 430ヤード 2TD
KR 8回 平均21.8ヤード
3年生 11試合出場 11先発 32レシーブ 493ヤード 7TD
KR 1回 -5ヤード
4年生 13試合出場 13先発 62レシーブ 1140ヤード 12TD 
KR 11回 平均22.9ヤード

 ドラフトサイトによる長所と短所
長所 
 鋭い加速とスピードに乗った方向転換
 手先でしっかりキャッチが出来る技術
 ボディバランスが素晴らしい
 ニッケルCBを打ちのめすパワー
 ゾーンの切れ目に入るルートラン
 手先だけのタックルを切る腰の強さ
 NFLのスロットレシーバーに最適

短所
 得意のルートと不得意のルートが有る
 プレスカバーに弱い
 エースCBと戦っていない
 ファンブルの危険が有るボールの持ち方
 NFLレベルのDBを千切るスピードは無い
 優秀なシステムにより1対1を作って貰っていた
(狭い場所でのプレイは得意ではない)
 ジャンプボールが苦手

 映像を見ました。ほとんどのプレイでスロットに入っています。
 印象に残るのは10ヤードくらいから直角ターンではなく、斜めにコースを変えていくプレイ。ディープスラント・コーナー・ポスト。この手のプレイとスピードを警戒させてからのフック系。Jason Avantが得意とした、アンダーニースを横切る動きより、スピードに乗ったまま動かしていく選手なのでしょう。
 また、フラットに開いたり、モーションしてからRBのルート取りのような動きを見せたり。動きのバリエーションは豊富です。不得意なルートと言う弱点の項目はイン/アウトのような一回止まってから直角に曲がるのが下手、と言う事かもしれません。
 指名直後の印象よりも、普通にWRでした。もっとWR/RBとして変化球多投かと予想していたのですけどね。6-0のようなサイズの大型ニッケルCB相手にルート取りが出来るのか?逆にスピード自慢の小型ニッケルCBを振り切れるのか?ちょっと超一流になるような身体能力には見えませんでした。カレッジレベルのニッケル相手に1000ヤードレシーブ、これにどれだけの価値が有るのかに少し疑問を持ちます。
 
 DeSean Jacksonのような縦一発で振り切る選手ではないです。システムが優秀なのか、Huffが頭が良いのか、ヘルプに来るSの背中側に入っていくのが上手いように見えました。そう言う意味でも、ワイドアウトでCBと1対1をするよりも、ニッケルやS相手にミドルゾーンで動き回るのが持ち味の選手でしょう。
 筋肉の付いたChad Hall(そういえばHallもWR/RB/KRでした)WRの3番手4番手でマークの薄い時に一発入れる選手。そう言うイメージを持ちました。