Haa - tschi  本家 『週べ』 同様 毎週水曜日 更新

納戸の奥に眠っている箱を久しぶりに出してみると…
買い集めていた45年前の週刊ベースボールを読み返しています

#18 練習生

2009年04月18日 | 1978 年 
ドラフトで指名されなくても当時はドラフト外というプロ入りの道がありました。さらに裏技で
球団職員や練習生として"入団"する方法もありましたが、ユニフォームは着れても背番号は
付いてなく、2軍の試合にも出場できませんでした。西武・伊東、中日・大豊、阪神・中込など
多くは有力選手を囲い込み、翌年のドラフトで指名するという抜け穴をついた方法でした。

この様なドラフトの裏技として使われる前は、記事の松永選手のようにプロへの入り口として
正常に機能していましたが、ドラフト指名選手よりも実力が劣る場合が多く成功は稀でした。
数年前 阪神に15歳の辻本投手が指名されて話題になりましたが、'78年にも15歳の選手が
クラウンライターに練習生として入団しました。投手と外野手の2人でしたが外野手の選手は
中学時代はバスケ部所属で野球経験は無く、球団は無責任だとの声が大勢でした。 結局
両選手は支配下登録されず、2軍の試合にすら出場すること無く '81年に解雇されました。

現在では育成選手制度が出来ましたが、一定期間内に支配下登録されないと自由契約となり
厳しい立場であるのは昔と変わりません。育成出身の巨人・山口投手が新人王に選出される
など徐々に機能し始めてきました。ちなみに記事の松永選手は その後スイッチヒッターとなり
練習生出身の選手としては、数少ない成功例となりました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする