静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

刺し継ぎ実習 枝縄づくり2

2018年06月29日 10時10分48秒 | 実習

ロープ刺し継ぎの実用編。マグロはえ縄で使う枝縄を作り。
1日で終わった生徒が一人しかいなかったので、続きです。


そして、実際にどのように枝縄を幹縄に取り付けるかの説明もありました。
マグロはえ縄は200kmくらいある長い幹縄に何千本も枝縄を付け、取り外す作業を毎日行います。

先生の手にしている黒いロープが幹縄。この本物です。
200kmもあって、300kg以上のマグロを捕るのに、こんな細いロープなんですよ!


幹縄にはクリップという金具で取り付けます。
ここで、取り付ける方向が大事です。
取り外しが素速くできる方向に付けるんですが、いつも同じ方向ではありません。
入れた縄を頭から回収する時(=揚げ縄)と、尻(=終わり)から回収する場合があるからです。
向きが逆になります。
このため、今回はどっちから回収するかでクリップの取り付け向きを決めます。
漁師が頭を使う仕事であることが分かりますよね!



学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
7月の見学会は28日と29日です。
詳しくはホームページをご覧ください。
www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940

 園長のつぶやき
先日の見学者は左利きの人。
「左利きは不利ではないか?」と言うご質問がありました。

なるほど。ちょっと気になるのはマグロはえ縄。

漁船の多くは左舷(さげん)側で作業します。
でも例外がマグロはえ縄漁船。
右舷(うげん)で揚げ縄を行い、マグロを回収します。
その理由が、揚げ縄で外した枝縄を丸くまとめる作業(ブランたぐり)が右手でやりやすいようにです。
ですから、マグロはえ縄漁船をめざす人で左利きの人は、右手でブランたぐりを練習する必要があります。
ちょっと、ハンデになるかな?
でも、学園生にも左利きはたくさんいますよ。
始めはちょっと苦労する場面もあるかも知れませんが、慣れの問題です。
心配はいりません!

コメント
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