静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

現場を見すえた実習

2018年04月19日 13時25分23秒 | 学園紹介

平成30年度入学生が残り一枠。ぜひ学園に来てください。
4月中に入学できる人が対象です。残り期間わずか!
入学希望者は、なるべく早く学園にお問い合わせくださいね。

ロープワーク実習が始まっていることを、昨日のブログでご紹介しました。
学園のロープワークは、現場目線です。
実際に使う技術を教えるのが大きな特徴。

例えば係船に使う「もやい結び」です。
練習用のロープは太さ1センチほどのやわらかいもの。

でも、こんな細いロープで係船しません。
ですから、実際に使うロープで素早くできることも練習です。

実習の先生が、足を使ったり、ほどき易くするために「返し」を入れたりを教えます。
単に技術を覚えるのではなく、現場で使えること!
学園の実習方針です。


【もやい】
漢字で書くと「舫い」で、動詞で「舫う」になります。
舫うとは、意味は船と船をつないだり、船を岸壁の杭(くい)などに結んで停泊させること。
船の固定に使うから「もやい結び」と呼ばれます。
さて、もやい結びは覚えると便利ですよ。
 簡単に固定できて、自然にほどけることはない。
 でも、意図的にほどくのは簡単。
なので、ロープワークの王様と呼ばれます。
簡単な結び方ですが、やり方はいろいろあります。
学園では、どんな状況でもできるように練習します。
興味がある方はYouTubeにたくさん紹介されていますの見てください。

学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp


 園長のつぶやき
高校生が、学園に進学することをについて、ちょっと書きますね。

現在の学園入学者はほとんど漁師の家に生まれたのではなく、自分の意志で漁師になろうと思った人たちです。


高校生ですから、
「大学や専門学校に行くべきか。それとも、就職するか?あるいは学園に行くか?」
と選択することになります。

これが中学生だと今の時代に高校に進学しない道を選ぶ人はごく少数です。
すごく大きな決断です。いろんな思いがあるでしょう。
でも、本人も親も選びやすいとも言えます。二択ですから。どちらかです。

これが、高校生になると話しが違ってきます。
まず、選択肢がたくさんあります。
進学先も大学、短大、専門学校など多くの種類があります。
さらに、就職の道もあって、就職は実業高校では珍しくありません。
親としても「高校は行って欲しい」とは思うでしょうが、高校以上をそれほど望まないでしょう。

ところで、高校や大学では入学した生徒、学生をどう扱うでしょうか?
最低限する必要があるのは
「通過させる」
ことです。
問題を起こさずに、卒業させることです。
だから勉強をしなくても、問題をおこさなければ卒業できます。
その生徒がどうなるかは、つぎのステップ(大学など)に任せるのです。

これが学園の場合、違ってきます。
「通過させる」
ことは意味がありません。
なにもせずに卒業まで学園にいることなど、無意味です。
学園には必ず、漁師として送り出す責務(せきむ)があります。
卒業後も漁師として、しっかりやっているかを見て、フォローをします。

学園進学を考えている皆さん。
学園は単に一年を過ごすところではありません。
在学中も、卒業後も応援して一人前の漁師に育てる学校です。

もしかしたら、通過することを考えて高校に行った人もいるかもしれません。
学園は違いますよ。
学園に進学を考えている方は、この点を理解してくださいね。

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