静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

研修生にカツオ釣り込みの特別実習 

2017年10月11日 10時55分50秒 | 28乗船実習

漁師になるための学校、漁業学園。
こんにちは、園長の青木です。

10月の見学会は21,22日です。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-420/
必ず、事前のお申し込みをお願いします。
皆さんのご来園をお待ちしています。

今週は海技試験が始まっています。
昨日は航海専攻の4人が受験会場の名古屋に出発しました。

学園に残っている生徒もいますが、今週は行事もないのでブログのネタが欠乏。
なので、お知らせしていない先週の様子です。
生徒が海技士の模擬テストを受けている時間に、研修生は特別メニューを用意しました。
まずはカツオの釣り込み練習。


一番軽い3キロ以下の疑似(ぎじ)カツオは二人ともクリア。
お見事!

さらに大きな疑似カツオは揚がらず、ギブアップ!
10キロの特大版も二人がかりでチャレンジ。
まずお手本を見せます。


もしかして?と言う期待もありましたが、残念...

カツオ一本釣りが簡単にできないことは理解してくれたかな?

されにマグロはえ縄で使う枝縄の巻き取り、ブラン手繰(たぐ)りもやってもらいました。
こちらは実習の先生からお褒めの言葉が出るほど上手にやっていました。



学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp


 【遠洋漁業の機械化】
世の中、だんだん力仕事が減っています。
カツオの一本釣りも機械化が検討された時期がありました。
結果的には人間ほど釣ることができなかったらしく、現在は開発がストップされています。
でも人材難はますます厳しくなっていますから、近い将来、カツオ釣りロボットが登場するかもしれません。
ブラン手繰りも、巻き取る機械があります。
ただし、糸がよれてしまうこともあるので、完全に機械任せにできません。
マグロはえ縄漁は力と言うより、長時間のスタミナが勝負です。
とは言え、投縄(とうなわ)を含めると1日20時間の労働が必要になります。
投縄とブラン手繰りが完全機械化されれば漁船生活も全く違うモノになるかもしれません。

 園長のつぶやき
カツオの釣り込みは、学園横を流れる川の土手で行います。
研修生がやった状況より、高低差(こうていさ)がずっと大きくなるのでパワーもさらに必要です。
海技士試験が終わったら、11月から乗船実習に向けて練習が始まります。
学園職員で水産高校の出身者に聞いたら、当時の水産高校では釣り込みの練習はなく、ぶっつけ本番だったそうです。
それも厳しいですね。
海技士試験だろうが、カツオ釣りだろうが、しっかり準備をして本番に臨んだ方が良いに決まっています。
特に学園生にとって乗船実習は1回だけしかありません。
生徒のすべてがカツオの一本釣り漁船に就職するわけではありませんが、自分だけ釣れないのも悔しいですからね。
それと、カツオをばんばん釣って、漁師の楽しさを味わって欲しいと思います。


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