
(承前)
ことしも「おたる Book Art Week」が10月13日~26日(会場によって会期は異なります)、小樽市内の文学館や飲食店など8カ所を会場に開かれています。
このうち札幌から一番遠いのが、塩谷の「生きるための詩歌と道具 がたんごとん」です。
本来なら、JR塩谷駅から行くのが筋だと思うのですが、あまりに忙しいので、期間内に列車で来られるかどうかわかりません。
鉄道によく乗っている人には周知のとおり、札幌から小樽まではひんぱんに列車が走っているものの、小樽以遠になると本数が減ります。単線で非電化区間です。
塩谷は小樽の次の駅なのです。

がたんごとんは、少し古い民家を改造していて、靴を脱いであがります。
入って左手に、本屋コーナーの部屋があり、その奥に展示会場があります。
そのさらに奥では、ご主人(という言い方は古いのかな)が、ほうきを一つ一つ作っています。
すっかり暮らしが洋風化するなかで、ほうき職人を志すとは、なかなかすごいことだと思います。
右手にも展示スペースがあり、ワークショップなどに使えそうな広い和室がつながっています。
以前のこの家の持ち主は市議や会社経営者だったらしく、かなり大きな住宅です。
佐々木未来さんには、國松明日香さんの2人展の会場で偶然お会いしました。
國松さんの札幌市立大での教え子らしく、いまは道外で、グラフィックデザインなどの分野で活躍しています。
今回の「日めくりと私」は、その名のとおり日めくりカレンダー1枚ずつに絵を描きこんだもの。
じつに9年間、約3千枚あります。
「継続は力なり」という語がこれほどぴったりとくる作品もないでしょう。
日めくりは折り畳み式になっているので、手に取って、広げて見ることができます。
こちらは右手の部屋の作品。
もともと印刷してある数字に巧みに描きくわえたり、関係なく楽しい絵を描いたり、文字を入れたり…。
とにかくいろんなタイプがあり、いつまで見ていても飽きません。
ところで、筆者が本を眺めていると「アナタニサマ」が1体、届けられました。
札幌のアーティストユニット ReguRegu が作っているぬいぐるみで、16日まで「裏小樽モンパルナス」で展示されていたものの一つです。
展覧会が終わった後、ブックアートウイークの期間中、各会場に分散して展示する計画のようです。
そもそもが「アナタニサマ」は本をめぐる都市伝説の妖精なので、ブックアートウイークのPR役にはうってつけだと思います。
がたんごとんの本のコーナーは、歌集がほとんどで、かなり個性的な棚になっています。
ただ、奥の展示スペースには、個人的な蔵書があるし、右手の部屋には小樽市図書館がもともと持っていて地域の人に貸し出す書物もあります。
せっかく来たので、北山あさひ第1歌集『崖にて』を買いました。
なお、今回の展示終了後、がたんごとんは冬季休業に入ります。
2024年10月13日(日)~26日(日)午前10時~午後5時、会期中無休
生きるための詩歌と道具 がたんごとん (小樽市塩谷2)
過去の関連記事へのリンク
・JR塩谷駅から約250メートル、徒歩3分
・中央バス「塩谷」から約1キロ、徒歩15分
ことしも「おたる Book Art Week」が10月13日~26日(会場によって会期は異なります)、小樽市内の文学館や飲食店など8カ所を会場に開かれています。
このうち札幌から一番遠いのが、塩谷の「生きるための詩歌と道具 がたんごとん」です。
本来なら、JR塩谷駅から行くのが筋だと思うのですが、あまりに忙しいので、期間内に列車で来られるかどうかわかりません。
鉄道によく乗っている人には周知のとおり、札幌から小樽まではひんぱんに列車が走っているものの、小樽以遠になると本数が減ります。単線で非電化区間です。
塩谷は小樽の次の駅なのです。

がたんごとんは、少し古い民家を改造していて、靴を脱いであがります。
入って左手に、本屋コーナーの部屋があり、その奥に展示会場があります。
そのさらに奥では、ご主人(という言い方は古いのかな)が、ほうきを一つ一つ作っています。
すっかり暮らしが洋風化するなかで、ほうき職人を志すとは、なかなかすごいことだと思います。
右手にも展示スペースがあり、ワークショップなどに使えそうな広い和室がつながっています。
以前のこの家の持ち主は市議や会社経営者だったらしく、かなり大きな住宅です。
佐々木未来さんには、國松明日香さんの2人展の会場で偶然お会いしました。
國松さんの札幌市立大での教え子らしく、いまは道外で、グラフィックデザインなどの分野で活躍しています。

今回の「日めくりと私」は、その名のとおり日めくりカレンダー1枚ずつに絵を描きこんだもの。
じつに9年間、約3千枚あります。
「継続は力なり」という語がこれほどぴったりとくる作品もないでしょう。
日めくりは折り畳み式になっているので、手に取って、広げて見ることができます。

もともと印刷してある数字に巧みに描きくわえたり、関係なく楽しい絵を描いたり、文字を入れたり…。
とにかくいろんなタイプがあり、いつまで見ていても飽きません。

札幌のアーティストユニット ReguRegu が作っているぬいぐるみで、16日まで「裏小樽モンパルナス」で展示されていたものの一つです。
展覧会が終わった後、ブックアートウイークの期間中、各会場に分散して展示する計画のようです。
そもそもが「アナタニサマ」は本をめぐる都市伝説の妖精なので、ブックアートウイークのPR役にはうってつけだと思います。
がたんごとんの本のコーナーは、歌集がほとんどで、かなり個性的な棚になっています。
ただ、奥の展示スペースには、個人的な蔵書があるし、右手の部屋には小樽市図書館がもともと持っていて地域の人に貸し出す書物もあります。
せっかく来たので、北山あさひ第1歌集『崖にて』を買いました。
なお、今回の展示終了後、がたんごとんは冬季休業に入ります。
2024年10月13日(日)~26日(日)午前10時~午後5時、会期中無休
生きるための詩歌と道具 がたんごとん (小樽市塩谷2)
過去の関連記事へのリンク
・JR塩谷駅から約250メートル、徒歩3分
・中央バス「塩谷」から約1キロ、徒歩15分
(この項続く)