「札幌は燃えているか」
のエントリで予告したとおり、2月12日夜、札幌・ノルベサで
「創造の未来~クリエイトのこれから~」
というパネルディスカッションが行われた。
クリプトン社のサイトでは、
福岡 俊弘 氏(株式会社アスキー・メディアワークス 週刊アスキー総編集長)
村上 隆 氏(有限会社カイカイキキ代表)
伊藤 博之(クリプトン・フューチャー・メディア株式会社 代表取締役)
佐々木 渉(クリプトン・フューチャー・メディア株式会社 初音ミク開発責任者)
三原 龍太郎 氏(経済産業省)
片桐 孝憲 氏(ピクシブ株式会社 代表取締役社長)
上の4人が「出演者」で、下の2人が「ゲスト」になっていた。たしかに「ゲスト」は時々引っ込んだりしていたが、それほど発言量に差があったわけではない。それよりむしろ、福岡さんが「司会」という役回りだったような印象だ。
筆者は、Ustream(インターネット中継)でこのパネルディスカッションを見ていた。
ただし、用事を足しながらだったので、それほど集中していたわけではない。
この日の4人の発言の一部をツイートしたので、このブログのエントリにもまとめられている。こことここ。
さて、全体を振り返っての感想を書こうと思ったが、うまく筆が進まない。
(筆じゃなくてパソコンだけど)
そうしたら、「札幌で働く営業マンのブログ」が、なかなかきちっとまとめていた。
どうぞ、読んでみてください。
いまさら、自分が一から書く必要はないと思った。
ただ、村上隆氏は、ほんとに体調が悪かったようなのだが、議論の方向性に痛烈な皮肉を言っていて、それが非常に印象に残った。
自分の受けた感じでは、福岡さんと三原さんの話がかなり戦術的というか実務的というか、クールジャパンを売り込むにはどうしたらいいかという話が多くて、村上さんの考えていた議論の方向(というか水準)と食い違っていたのではないかと思った。
もちろん、大局的な話がエラくて、個別的な議論は不要-ということはない。だから、ここらへんの議論の進め方というのは、なかなか難しい。
で、パネルディスカッションそのものについては「札幌で働く営業マンのブログ」におまかせするとして、自分が一番びっくりしたというか、考えさせられたことは、このパネルディスカッションおよび、ノルベサでの展示、各種行事について、アート関係者からの発言があまりに少ないことであった。
筆者は、この顔ぶれから推して、当日のノルベサには大勢の作り手が詰めかけ、あるいは、その感想がTwitterにたくさん出るのではないかと勝手に想像していた。
しかし、ふたを開けてみると、足を運んだ人はそれほど多くなく、Ustreamからツイートしている人も、自分の知らない、アニメ絵をアイコンにしている人たちばかり。
アート関係者が、これほどまでにボーカロイドとそれをめぐる文化、および、村上隆氏が出ているパネルディスカッションに関心が低いとは、まったくの想定外であった。
たしかに、この一連の流れは、いわゆるファインアートをめぐる事象ではない。
だけど、これから開く「札幌ビエンナーレ」は、いわゆるファインアートという枠を超えて、農業や観光など、およそアートの範囲に収まりきれないものも取り込んでいくと想定されているのではなかったか。
東京の流行に取り残されないように右往左往してばかりいるとすれば、それは主体性の欠落であろう。
今回の札幌のアート関係者の無関心が、主体的な判断によるものなら、まあ別にいいといえばいいんだけど、そのへんの事情は筆者には分からない。
単なる視野狭窄の結果でないことを願っている。
のエントリで予告したとおり、2月12日夜、札幌・ノルベサで
「創造の未来~クリエイトのこれから~」
というパネルディスカッションが行われた。
クリプトン社のサイトでは、
福岡 俊弘 氏(株式会社アスキー・メディアワークス 週刊アスキー総編集長)
村上 隆 氏(有限会社カイカイキキ代表)
伊藤 博之(クリプトン・フューチャー・メディア株式会社 代表取締役)
佐々木 渉(クリプトン・フューチャー・メディア株式会社 初音ミク開発責任者)
三原 龍太郎 氏(経済産業省)
片桐 孝憲 氏(ピクシブ株式会社 代表取締役社長)
上の4人が「出演者」で、下の2人が「ゲスト」になっていた。たしかに「ゲスト」は時々引っ込んだりしていたが、それほど発言量に差があったわけではない。それよりむしろ、福岡さんが「司会」という役回りだったような印象だ。
筆者は、Ustream(インターネット中継)でこのパネルディスカッションを見ていた。
ただし、用事を足しながらだったので、それほど集中していたわけではない。
この日の4人の発言の一部をツイートしたので、このブログのエントリにもまとめられている。こことここ。
さて、全体を振り返っての感想を書こうと思ったが、うまく筆が進まない。
(筆じゃなくてパソコンだけど)
そうしたら、「札幌で働く営業マンのブログ」が、なかなかきちっとまとめていた。
どうぞ、読んでみてください。
いまさら、自分が一から書く必要はないと思った。
ただ、村上隆氏は、ほんとに体調が悪かったようなのだが、議論の方向性に痛烈な皮肉を言っていて、それが非常に印象に残った。
自分の受けた感じでは、福岡さんと三原さんの話がかなり戦術的というか実務的というか、クールジャパンを売り込むにはどうしたらいいかという話が多くて、村上さんの考えていた議論の方向(というか水準)と食い違っていたのではないかと思った。
もちろん、大局的な話がエラくて、個別的な議論は不要-ということはない。だから、ここらへんの議論の進め方というのは、なかなか難しい。
で、パネルディスカッションそのものについては「札幌で働く営業マンのブログ」におまかせするとして、自分が一番びっくりしたというか、考えさせられたことは、このパネルディスカッションおよび、ノルベサでの展示、各種行事について、アート関係者からの発言があまりに少ないことであった。
筆者は、この顔ぶれから推して、当日のノルベサには大勢の作り手が詰めかけ、あるいは、その感想がTwitterにたくさん出るのではないかと勝手に想像していた。
しかし、ふたを開けてみると、足を運んだ人はそれほど多くなく、Ustreamからツイートしている人も、自分の知らない、アニメ絵をアイコンにしている人たちばかり。
アート関係者が、これほどまでにボーカロイドとそれをめぐる文化、および、村上隆氏が出ているパネルディスカッションに関心が低いとは、まったくの想定外であった。
たしかに、この一連の流れは、いわゆるファインアートをめぐる事象ではない。
だけど、これから開く「札幌ビエンナーレ」は、いわゆるファインアートという枠を超えて、農業や観光など、およそアートの範囲に収まりきれないものも取り込んでいくと想定されているのではなかったか。
東京の流行に取り残されないように右往左往してばかりいるとすれば、それは主体性の欠落であろう。
今回の札幌のアート関係者の無関心が、主体的な判断によるものなら、まあ別にいいといえばいいんだけど、そのへんの事情は筆者には分からない。
単なる視野狭窄の結果でないことを願っている。
俺は一応、一通り観て来ましたよ。
当日のパネルディスカッションは、別の用事があってチラ見しただけですが、今回の一連の動きは気になっていました。
個人的には
黒船が来た時に「異人などこの剣で追っ払ってみせる」と言っていた侍と重なるような・・・。笑
数年後の札幌がどんな風になっているのか
いろんな意味で楽しみです。
黒船が来た時に「異人などこの剣で追っ払ってみせる」と言っていた侍と重なるような・・・。笑
いや、そんな威勢があればまだいいのですが。
なんかね、単にテレビタレントに飽きたみたいな、その程度の反応だったらさびしいなと思ったりして。