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オホーツク小さな旅(40) 置戸・勝山温泉へ 続々

2011年02月17日 22時39分16秒 | つれづれ日録
承前

 勝山は、置戸市街地からさらに7キロほど奥に行ったところにある集落である。

 国鉄池北線は置戸から南に向きを変えて走っていたので、ここに鉄道の駅があったことはない。ただ、かつて森林鉄道が走っており、木材の集散地として栄えたらしい。
 

 勝山温泉は、勝山の集落からさらに2キロほど奥にある。
 ここがバスの終点である。
 北見から約1時間。
 もっと奥にも常元という住所があり、鹿の子温泉と鹿の子ダムがあるが、マイカー以外では行きようがない。

 温泉自体は、よくある公共温泉で、露天もサウナもあり、透明な湯質も悪くない。

 もっとも、この湯質であれば、温根湯やポン湯と大差ないわけである。

 なぜか廊下には、平山郁夫と棟方志功の版画が大量に展示してあった。
 棟方は、板画そのものではなく、リトグラフのようだ(これも2次創作?)。

 左の画像は、めずらしい「ヤーコンサイダー」。
 1本160円。
 飲んではみたが、普通のサイダーと同じ味だった。

 次の北見行きバスまで3時間。
 風呂にゆっくり入ってからあがっても、まだ2時間以上ある。
 休みどころはテレビがうるさいので、靴を履いて、受付からすぐの場所にある食堂に入ってコーヒーを註文して時間をつぶす。
 受付をしてくれるのも、休みどころでサイダーを売るのも、食堂でコーヒーを出すのも同じおばさんである。これは忙しい。

 食堂はほかに客もおらず、静かで良かったが、持参したパソコンに写真を保存しおわり、やはり持参した文庫本を開くと、ほどなく居眠りしてしまった。
 時間がありすぎるのだ。
 しかたなく、建物を出て、勝山地区まで歩いて、集落の中を散歩してみた。

 しかし、郵便局と、間もなく統合される小学校以外には、店1軒あるわけでない。
 昔は製材場などがたくさんあったのだろうけど、その手の廃墟ファンが喜びそうな建物も少ない。
 寒さが募ってきたので、勝山中央から勝山温泉行きのバスに乗り、いったん降りてから、こんどは折り返し北見行きになる同じバスにまた乗った。

 運転手さんが
「あれ、温泉に入んないの?」
と話しかけてきたので、出発までしばらく談笑。

「バスでお客さんみたいに温泉に来る人、あんまりいないよ。でも、乗る人がいなかったら路線が維持できないし、そうなったら、うちら運転手も職がなくなっちゃうし」




勝山地区の項に続く)


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