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5月7-10日の新聞各紙から

2006年05月11日 00時03分29秒 | 新聞などのニュースから
 この間の大ニュースといえば、アイヌ民族初の国会議員になるなどアイヌ文化の伝承に努めた萱野茂さんの死去でしょう。
 北海道新聞は1面トップのほか、2、3面と、社会面左右を使って惜しむ声を紹介しました。死亡記事でこれほどの大展開になったのは、昭和天皇以来ではないかと思いました。黒澤明、美空ひばり、三船敏郎でもこれほどの扱いにはなっていません。まあ、北海道の新聞ですから。
 あらためて、ご冥福を祈ります。

 このほか、このブログに関係ありそうな話題としては、

・東京都が美術品の購入を再開する。

・パリのオランジュリー美術館がリニューアルオープンし、モネの「睡蓮」が地下から地上階へと移設、太陽光を取り入れた部屋で見られるようになった。

・美唄出身の彫刻家安田侃さんがローマでの野外彫刻の個展を来年計画している。

・道立近代美術館の絵を札医大に貸し出す。

といったあたりでしょうか。
 いずれも北海道新聞の記事です。
 
 読売新聞にはこんな記事がありました。

外務省は、世界中で人気を集めている日本の漫画やアニメ、音楽などの「ポップ・カルチャー」(大衆文化)を駆使し、新たな文化外交を展開する。具体的には、海外の若手漫画家を対象にした国際的な漫画賞や、海外の学生を日本大使館などで文化交流の仕事に就かせる「文化交流インターン(実習生)」制度の創設などを検討している。

 新たな文化外交は、自他共に認める「漫画好き」の麻生外相が発案した。若者を中心に世界的な人気を博している「ドラえもん」「ポケットモンスター」などのポップ・カルチャーを日本のイメージアップにつなげるのが狙いだ。

 国際的な漫画賞は、新進気鋭の外国人漫画家を対象に、「日本文学の芥川賞のように、若手の登竜門となる賞」(外務省筋)を目指す。2006年度中にも募集し、1回目の受賞作を決める。受賞者を日本に招いて有名漫画家に「弟子入り」させ、日本の漫画技術を学んでもらう構想もある。 
 日本のアニメ作家を「アニメ文化大使」に認定し、世界中で作品を上映することも検討している。06年度中にも第1号を認定し、07年度に作品を翻訳することを目指す。(後略)

 ぎくしゃくしているアジア外交を、ソフトパワーで挽回しようというのでしょうか。いずれにせよ、かつて浮世絵の価値がわからずに多くの優品を海外に流出させてしまった歴史を持つわれわれとしては、その轍を踏まないよう、しっかり日本独自の文化「漫画・アニメ」をバックアップしていくのは、良いことだと思います。

 さて、最後に。
 つぎの記事は、毎日がベタで報じただけでした(7日夕刊)。
 イスラエル軍は5日、パレスチナ自治区ガザ市を空爆し、武装組織パレスチナ民衆抵抗委員会(PRC)のメンバーら少なくとも5人を殺害した。

 PRCは武装各派の横断組織で、自治政府を率いるイスラム原理主義組織ハマスの影響も受けているとされる。ハマス自体は昨年来の停戦をほぼ順守している。PRCはガザ北部を拠点に隣接するイスラエル領へ手製ロケット弾を撃ち込んでいるが、被害は比較的軽い。【エルサレム支局】
 
 自爆テロが下火になったというのに、イスラエルはまだこんなひどい越境攻撃をしていたとは!
 パレスチナでは、ファタハとハマスの間で銃撃戦になり、ガザでは医薬品の不足が深刻になるなど、事態は悪化する一方のようです。
 その間にもイスラエルは着々と既成事実を積み上げ、パレスチナ人を弾圧しているのです。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
萱野さん (川上@道都書房)
2006-05-11 00:50:07
萱野さんに初めて会ったのは仕事の上でのことでしたが、二度目にゆっくり話を伺ったのは私用で二風谷の民俗資料館を訪ねたときのことです。もう20数年前のことで、当時は平取町議会議員でした。

展示物やチセのことについて質問し、当時28歳の若造の私にも丁寧な解説をして頂いた思い出があります。

テレビで見るあたたかな人柄はそのままで、1時間以上も屋外資料を示しながらお話しされた印象が深く記憶に残っております。



最近、道が企画するある事業において、美術とも関連するのですが北海道の自然、風土のシンボルとしてのコロボックルの扱いについて「アイヌの、森の妖精」という規定に疑問を感じたときに萱野さんなら公平かつ明快に解説をして頂けるだろうと、訪問をしようかなあと考えていた事もあり、お亡くなりになったことが残念です。

ユカラ(ラは小文字=いわゆるユーカラ)の仕事が2巻やり残したとのことですが、28巻を上梓した事は大変な偉業だと思います。



アイヌ研究者の一つの巨星であったことは間違いないものだと思います。

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萱野さん (ねむいヤナイ@北海道美術ネット)
2006-05-12 04:15:26
筆者がドライブの途中で記念館に立ち寄ったときにも萱野さんはいらして、来館者に気さくに説明していました。研究者としても大変な著作のある方でしたね。
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