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藤根星洲展(9月17日まで)

2006年09月16日 05時59分22秒 | 展覧会の紹介-書
 2002年に95歳で亡くなった書家で、北海道書道展招待作家だった藤根星洲さんが、来年生誕100年を迎えるのを記念した書展がひらかれています。
 藤根さんは秋田県生まれ。幼いころに歌志内に移り、その後夕張へ。戦後は夕張北高校などで教壇に立ち、晩年は江別に住んでいました。2003年には夕張市美術館で回顧展がひらかれています。
 書は札幌師範教習所で石井梧鳳(ごほう)に学び、のちに桑原翠邦や比田井天来の影響を受けたとのこと。教える側としては、山田太虚さんや中野層雲さんらを育てました。息子さんも藤根凱風という号の書家です。
 展示されているのは1970-90年代の漢字63点。夕張市美術館の所蔵品が多いのが目立ちます。
 今回の個展の副題が「高潔・醇古の境涯」とあるとおりの書風で、とげとげしたところや奇をてらったところのまったくない作品ばかり。楷書はわりと少なく、丸みを帯びたやわらかい行草書が中心です。中央の公募展にはほとんど関わらず、日々臨書に取り組んだ書家らしい、落ち着いた運筆の作品がならびます。
 白楽天の「静境」という作品(1994年、69×33センチ)がありましたが、まさにそのとおりの作品ばかりです。
 「翰墨生涯」(86年、67×69センチ)という作品を見ると、この書家のあゆみを象徴しているのだろうなという感慨がわきました。

9月12日(火)-17日(日)10:00-19:00(最終日-18:00)
スカイホール(中央区南1西3、大丸藤井セントラル7階 地図B)


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