北海道美術ネット別館

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初雪の11月11日に足を運んだギャラリーは4カ所

2023年11月14日 09時59分59秒 | つれづれ日録
 夕張出身の歌手大橋純子さんが死去したとの報( https://www.hokkaido-np.co.jp/article/939505/ )を受け会社へ。
 筆者の仕事はあまりなさそうだということがわかり、買い出しの食料を置いて、午後からギャラリー巡りに移行しました。

 そういう事情があり、この日は始めるのが遅かったので

 三越札幌店ギャラリー(小山耕一作陶展/熊谷守一展)
→さいとうギャラリー(霜月 し づき窯 石川直子作陶展/赤石操・丸藤眞智子展)
 
 
 小山さんは東京の陶芸家で、釉薬ゆうやくについては研究書を出しているほど詳しく、いろんなことに通暁しておられます。
 ピンク色の模様が美しい皿「金彩正燕支しょうえんじ長角皿」などが並んでいました。燕支というと、日本では早稲田大や楽天イーグルスの色ですが、もともと中国ではベニバナから出した色はみなえんじ色というのだとか。

 よく見るとこれらの皿や壺、ぐい吞みなどは、表側だけでなく、下の側にも、模様が施されています。
 丁寧な仕事に驚いていたら、小山さんは
「飲む人が楽しんで、食器を洗う人もまた楽しめるように」
と笑っておられました。

 皿は買えないので、干支の箸置きを買い求めました。


 石川さんの霜月窯は空知管内栗山町にある登り窯です。
 もみじ窯の香西さんに習っていたそうで、自然釉の作品には確かにその名残があります。ただ、粉引の食器やキノコ型の陶椅子などはもっと明るい色合いです。
 それにしても登り窯は珍しいし、例の胆振東部地震で崩れたのを再建したのはもっとすごい。

 
 Mで、舞茸せいろ。
 だしが効いたつゆがうまかったです。


 地下鉄東豊線で環状通東駅。

茶廊法邑 さ ろうほうむら伊藤妹展 “overflowing” 抱きしめる人)

 伊藤妹さんは、写真の枠をはみ出して現代アートのほうに行くのかなあ。

 東豊線と東西線で、菊水へ。

 菊水駅ではいつもマックスバリュの店内を通って地上に出るのですが、エスカレーターの右手にあった花屋さんの経営が代わったようです。
 花屋の看板は、作者名こそ明記されていませんが、どう見ても森迫暁夫さんの絵でした。それを見るのが楽しみで、駅などではまず利用することのないエスカレーターに毎度乗っていたのですが、改装に伴って看板もどこかに消えていました。残念。

 ギャラリー犬養で、モリケンイチ個展「幸福国家」/エンドウマナ個展

 現代日本社会への諷刺がいっそう鋭くなっているモリさん。
 来年は札幌での個展は開く予定がないとのこと。

 まだ5時過ぎでしたが、外はすっかり暗いし、くたびれてきたので、豊平橋停留所からバスに乗って帰ることにしました。

 豊平橋から西岡に直行する路線も、今月いっぱいでなくなってしまうと思うと、残念でなりません。



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