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線翔庵日記



おまつり、民謡、三絃、名水、温泉、酒、そして音楽のこと…日々感じたことを綴ります。

う~さぎ うさぎ

2010年09月22日 21時18分18秒 | 日々雑感
今日は「仲秋の名月」だという。お月見だ。
天気予報的には、下り坂ということだったので、月は期待できなかった。

上田市民の山「太郎山」には、「逆さ霧」という珍しい現象がある。頂上付近から這い下っていくような霧があると、雨が降るというのだ。それが、今日の午後、見えたのだ。


これは、やっぱりダメだな。





…っと思って、帰宅する。自宅は、上田市でも太郎山のほうではなく、塩田平の方のせいか、天気がちがう。雨どころか、晴れていて、満月がとてもキレイに見えたのだ。

まあ、自分にとっては「月より団子」だが(…って、こんな言い回しはない!!!)



ところで《うさぎ》という古謡がある。

♪うさぎ うさぎ 何見て 跳ねる 十五夜お月様 見て跳ねる

今や、小学校3年生の音楽の教科書にも掲載されて久しい。

この唄、日本人ならよく知られているメロディだ。
ところが、自分的には何かに似てるな…とずっと思っていた。

それは《岡崎》だ。
これは《岡崎女郎衆》ともいい、

♪岡崎女郎衆 岡崎女郎衆 岡崎女郎衆は よい女郎衆

というもので、かつて流行った唄のようだ。それが、三味線や尺八などの練習曲として知られているのだ。いわゆるバイエルみたいな感じ?江戸時代の「糸竹初心集」という書にも掲載されている。

この《岡崎》というと、おまつりマニアだと、別系統から知られている。太神楽系の獅子舞や風流系の三匹獅子等に取り入れられているのだ。ウチの近所の三頭獅子には「をかざき獅子」なんていう演目名が残っている。

このように、いわゆる近世邦楽だけでなく、獅子舞や風流系等のおまつりのお囃子にもあるという珍しい曲だ。それだけに、一般庶民の耳にも馴染みやすいものだったのだと思う。

面白いのは、新潟県十日町市の「赤倉神楽」という獅子神楽では、いわゆる奉納演目にはないのに練習曲として「おかざき」がある。
また、ごぜ唄の杉本キクエさんのCDに《岡崎女郎衆》が収録されていてビックリした。他にもいろいろあると思う。

このメロディが《うさぎ》に似ている。いや《岡崎》のメロディに「うさぎうさぎ…」という詞を載せたんだろうね。
コメント
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