線翔庵日記



おまつり、民謡、三絃、名水、温泉、酒、そして音楽のこと…日々感じたことを綴ります。

民俗芸能学会飯田大会に行ってみた!

2013年10月19日 21時07分31秒 | おまつり
 飯田の知り合いからお誘いをいただいて、民俗芸能学会飯田大会の1日目に行ってみた。天気は今一つであったが、朝8:00過ぎに松本を出る。少し雨もぱらついていた。

 少し早めに出てみたものの、受付は13:30からだ。そこで松川I.C.で下りて、高森町の歴史民俗資料館へ寄ってみた。新しくなってから入ったことがなかった。「富本銭」が出たことでも知られる高森は、国学も盛んで、なかなか面白い土地だ。
 エントランスで当地の名産市田柿について詳しく調べられた「市田柿のふるさと」という書が目に入り、思わず買ってしまった。
 
 久しぶりの資料館巡り、博物館巡りもいいかも!と思いながら、飯田へ向かう。


 今日の学会の大会の会場は飯田美術博物館だ。

 飯田美博の中に入るのも久しぶりだな。

 本日のプログラムはこんな感じ。

【受付開始】 13:30~
【開会挨拶】14:00~14:10   
  大会実行委員長  片桐  登
  飯 田 市 長  牧野 光朗
【オ-プニングイベント】14:10~14:30 
  大鹿歌舞伎 浄瑠璃「菅原伝授手習鑑 寺子屋の段」(いろは送り)
                   片桐 登氏(大鹿歌舞伎太夫)
【研究発表】14:40~16:50
 1.山路興造「紀州花園の仏舞と西浦の田楽能」
 2.松岡 薫「俄の伝承を支えるもの
          ―長崎県新上五島町有川郷の十七日祭りを事例に―」
 3.高久 舞「特化された楽奏者―花輪ばやしと「芸人」―」
 4.西嶋一泰「津軽の虫送り考」


 飯田美博2階の講堂で行われた。

 開会の挨拶のあと、大鹿歌舞伎の浄瑠璃の弾き語りが片桐登氏によって披露された。実行委員長自らの演奏だ。

 片桐さんは、竹本登太夫の名を持つ師匠だ。映画でも話題になったが、あの山村・大鹿村で行われてきた「大鹿歌舞伎」にはなくてはならない方だ。芸の重みを感じた。

 その後、4人の方々の研究発表であった。それぞれ専門的な分野を詳しく発表された。8月末には民俗音楽学会の大会があって参加してきたが、比べてみると、やはり民俗芸能学会では現在の状況の説明、詞章の問題、史料検討等、当然ながら音楽以外の部分の内容が深いなと思った。

 自分は非会員のため、4人の発表が終わったあと、会場を出た。時間は17:00をまわる。久しぶりに民俗芸能に関わる会に参加、しかも飯田という土地に来て、また三遠南信をまわりたくなったな。一昨年の1月に「新野の雪祭」に出かけて以来だ。遠山霜月祭、坂部の冬祭、大河内や向方、日吉の御鍬様等々、随分とご無沙汰だ。かつて入会していた伊那民俗学研究所も失礼してしまったし、少し下伊那が遠くなってしまっている。奥三河の花祭や田楽等など、何年前に行ったきりかな?

 もしかして、 急性三遠南信病、再発!かも…!


  
コメント
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