線翔庵日記



おまつり、民謡、三絃、名水、温泉、酒、そして音楽のこと…日々感じたことを綴ります。

やなせたかしさんご逝去

2013年10月15日 21時36分18秒 | 日々雑感
「アンパンマン」で知られる漫画家のやなせたかしさん、2013年10月13日、心不全のため都内の病院でご逝去。享年94歳。

東日本大震災の後、「アンパンマンマーチ」が被災地の人々に勇気を与えたというニュースが印象的であった。

そうだ!嬉しいんだ生きる喜び
たとえ胸の傷が痛んでも

何の為に生まれて 何をして生きるのか
答えられないなんて そんなのは嫌だ!
今を生きることで 熱いこころ燃える
だから君は行くんだ微笑んで。

そうだ!嬉しいんだ生きる喜び
たとえ胸の傷が痛んでも。

嗚呼アンパンマン優しい君は
行け!皆の夢守る為

何が君の幸せ 何をして喜ぶ
解らないまま終わる そんなのは嫌だ!

忘れないで夢を 零さないで涙
だから君は飛ぶんだ何処までも

そうだ!恐れないでみんなの為に
愛と勇気だけが友達さ

嗚呼アンパンマン優しい君は
行け!皆の夢守る為

時は早く過ぎる 光る星は消える
だから君は行くんだ微笑んで

そうだ!嬉しいんだ生きる喜び
たとえどんな敵が相手でも

嗚呼アンパンマン優しい君は
行け!皆の夢守る為


この歌詞…「何の為に生まれて 何をして生きるのか 答えられないなんて そんなのは嫌だ!」

んん…答えられていない自分!?大げさか?いや、あまり考えていないのかも?と思わされる。





また、名曲「手のひらを太陽に」も、やなせさんの詩だ。

ぼくらはみんな 生きている
生きているから 歌うんだ
ぼくらはみんな 生きている
生きているから かなしいんだ
手のひらを太陽に すかしてみれば
まっかに流れる ぼくの血潮
ミミズだって オケラだって
アメンボだって
みんな みんな生きているんだ
友だちなんだ

ぼくらはみんな 生きている
生きているから 笑うんだ
ぼくらはみんな 生きている
生きているから うれしいんだ
手のひらを太陽に すかしてみれば
まっかに流れる ぼくの血潮
トンボだって カエルだって
ミツバチだって
みんな みんな生きているんだ
友だちなんだ

ぼくらはみんな 生きている
生きているから おどるんだ
ぼくらはみんな 生きている
生きているから 愛するんだ
手のひらを太陽に すかしてみれば
まっかに流れる ぼくの血潮
スズメだって イナゴだって
カゲロウだって
みんな みんな生きているんだ
友だちなんだ


この曲で印象的な「生きているから かなしいんだ」の部分について、テレビの回想で、「生きているから悲しいのは、生きている証拠なのだ」といった趣旨のことをやなせさんが語っておられた。こんな明るい、いずみたくさんのメロディの中に、ふっと立ち止まりたくなる歌詞がある。何とも深い世界観が込められているということが、この2曲だけを見ても感じさせる。


また大切な方が旅立った。ご冥福をお祈りする。


 
コメント
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